サメ映画に比べて数少ないワニ映画はいかが? 『マンイーター』
- 2017/06/15
- 02:11
アニマルパニック映画の中でも、サメ映画は有名作品からマイナーなB級作品、現実感ある作品からブッ飛んだSF作品まで、さまざまな作品があります。
TSUTAYAなどで探せば、その類いの映画が並んでる棚に1つや2つ、目新しい作品を見つけることができるでしょう。
しかしサメと同様の獰猛な肉食動物で、しかも現存の生物では最強のアゴを持つと言われているワニの映画は少ないですね。※
私が印象に残っているのは1980年の『アリゲーター』と1991年の続編『アリゲーター2』くらいのものです。
マイナーな作品も含めて探し出せば他にもあるでしょうけど、やはりサメ映画に比べるとかなり少ないでしょう。
確かにサメは、あの生気の宿らない目で海の中を高速で泳ぐ様が、観る人に与える恐怖感と迫力で他の動物に譲りません。
しかし、ワニだって実はけっこう速く走る場面があって、更に水陸両用という有利な特徴があります。
私が割りと最近観て、久しぶりにおもしろいと感じたアニマルパニック映画でワニの恐怖を描いた作品
『マンイーター』(2007年 脚本・監督:グレッグ・マクリーン、出演:ラダ・ミッチェル、マイケル・ヴァルタン 他)


マンイーターBlu-ray[→Amazon]
【あらすじ】──アメリカ人旅行ライターのピート(マイケル・ヴァルタン)は、オーストラリアのカカドゥ国立公園に取材に訪れていた。
公園のツアーガイドであるケイト(ラダ・ミッチェル)が操縦するクルーズ船でツアーを楽しむピートや観光客らであったが、クルーズ船が戻ろうとしたときに別の船が救命を求めていた。
上流へ進み遭難ボートを発見したが、そのときに何者かがクルーズ船を突き上げた。
川の中島になんとか逃げた観光客らであったが、船が故障し、無線も使えない状態になってしまった。
満潮が迫る中島に取り残された彼らは脱出の方法を考えるが、その川には恐ろしい巨大ワニが生息していた。──
まずは冒頭の美しく雄大な自然の景色にワクワクさせられます。
こうゆう美しさこそ、これから起こる恐怖を引き立てますね!
この作品は、最近調べて知ったのが、製作がオーストラリアということ。
オーストラリア映画は以前に2回ブログにとりあげましたが、やはり結構、この国の映画は日本に流通していますね。
そして雄大な自然の景色を駆使した映画を作らせたら強い国でしょう。
観ていたらオーストラリアに行きたくなります。
さて、旅行ライターである主人公が訪れたこの観光地ですが、最初に登場する地元民の、どこかあやしげな雰囲気。
その後の展開になんら影響するわけではないですが、「何かあるんだな、ここは」と思わせる演出です。
さあ、そこから主人公ピートはクルーズ船に乗り込みますが、操縦するツアーガイドのケイトや観光客たちはごく普通です。
みんな思い思いに会話しながらクルーズ船のツアーを楽しみ、そこに広がる広大な川をはじめとした自然の景色は本当にすばらしいです!
これだけでも、この映画を観ている価値があります。
しかし、そんな気分高まるツアーが恐怖の始まりでした。
救命を求めるボートを助けるために、観光客を乗せながらも戻る方向への航路から外れ、上流に向かうクルーズ船。
ツアーガイドの使命感はわかります。
しかし、その向かった先は獰猛で巨大なワニのいる場所だったのです。
観光客の1人が、取り残された中島から向こう岸へ泳いで脱出を試みるが犠牲になります。
そしてより安全な方法をとろうと考えついた方法は、それでもリスクを伴います。
そんな中での脱出のシーンにハラハラさせられっぱなし。
船をブッ壊すほどのバカ力なものだから、なんなんだと思っていたら…。
このワニ、尋常な大きさじゃない!
水に潜られたら姿は見えない、そのうえ陸にも上がれるわで、こんな物に襲ってこられたらたまりません!
ツアーは台無し、旅行ライターは何と書けばいい?!
いやいや、それどころじゃないか。
基本的にブッ飛んで非現実的な演出はないものの、このワニの巨大さはあり得んだろうと思います。
ディスカバリーチャンネルでもたぶんお目にかかれません!
この程よい演出とシンプルなストーリーで、肩を楽にして楽しめるスリリングな映画。
そんな娯楽感あふれる映画も捨てがたいですね!
スティーブン・スピルバーグ監督の『ジョーズ』がそれを実証済みです。
この『マンイーター』というタイトルは邦題でつけられた物で、原題は『Rogue』です。
"Rogue"とは「(野生動物が)群れから離れていて狂暴」であることを表す言葉だそうです。
よく批判が起きる邦題ですが、"マンイーター"というのも直訳すれば「人食い」ですから、的外れではないでしょう。
"Rogue"よりも日本人には馴染みやすくわかりやすい言葉で、なおかつインパクトあるタイトルです。
それにしても製作と、本国での公開が2007年と、けっこう前の映画なんですが、私はもっと最近の映画かと思っていました。
日本では2012年と、随分後になってからの公開だったようです。
その他の国での公開は不明ですが、おもしろいオーストラリア映画なら、日本での公開はどんと大歓迎です!


マンイーター (アンレイテッド・バージョン) (字幕版)[→Prime Video]
[→吹き替え版]
ツイッターもよろしく!↓
https://twitter.com/ongaku_eiga
【追記】──※後で調べてみたら、比較的古い作品であればワニ映画もサメ映画に負けないくらいの数がありますね。
ただ、例えばTSUTAYAの新作や準新作の棚にズラリと置かれているB級の作品で言えば、やはりサメ映画が多く、ワニ映画がそのような棚に目立って置かれていることは少ないといったところです。
TSUTAYAなどで探せば、その類いの映画が並んでる棚に1つや2つ、目新しい作品を見つけることができるでしょう。
しかしサメと同様の獰猛な肉食動物で、しかも現存の生物では最強のアゴを持つと言われているワニの映画は少ないですね。※
私が印象に残っているのは1980年の『アリゲーター』と1991年の続編『アリゲーター2』くらいのものです。
マイナーな作品も含めて探し出せば他にもあるでしょうけど、やはりサメ映画に比べるとかなり少ないでしょう。
確かにサメは、あの生気の宿らない目で海の中を高速で泳ぐ様が、観る人に与える恐怖感と迫力で他の動物に譲りません。
しかし、ワニだって実はけっこう速く走る場面があって、更に水陸両用という有利な特徴があります。
私が割りと最近観て、久しぶりにおもしろいと感じたアニマルパニック映画でワニの恐怖を描いた作品
『マンイーター』(2007年 脚本・監督:グレッグ・マクリーン、出演:ラダ・ミッチェル、マイケル・ヴァルタン 他)

【あらすじ】──アメリカ人旅行ライターのピート(マイケル・ヴァルタン)は、オーストラリアのカカドゥ国立公園に取材に訪れていた。
公園のツアーガイドであるケイト(ラダ・ミッチェル)が操縦するクルーズ船でツアーを楽しむピートや観光客らであったが、クルーズ船が戻ろうとしたときに別の船が救命を求めていた。
上流へ進み遭難ボートを発見したが、そのときに何者かがクルーズ船を突き上げた。
川の中島になんとか逃げた観光客らであったが、船が故障し、無線も使えない状態になってしまった。
満潮が迫る中島に取り残された彼らは脱出の方法を考えるが、その川には恐ろしい巨大ワニが生息していた。──
まずは冒頭の美しく雄大な自然の景色にワクワクさせられます。
こうゆう美しさこそ、これから起こる恐怖を引き立てますね!
この作品は、最近調べて知ったのが、製作がオーストラリアということ。
オーストラリア映画は以前に2回ブログにとりあげましたが、やはり結構、この国の映画は日本に流通していますね。
そして雄大な自然の景色を駆使した映画を作らせたら強い国でしょう。
観ていたらオーストラリアに行きたくなります。
さて、旅行ライターである主人公が訪れたこの観光地ですが、最初に登場する地元民の、どこかあやしげな雰囲気。
その後の展開になんら影響するわけではないですが、「何かあるんだな、ここは」と思わせる演出です。
さあ、そこから主人公ピートはクルーズ船に乗り込みますが、操縦するツアーガイドのケイトや観光客たちはごく普通です。
みんな思い思いに会話しながらクルーズ船のツアーを楽しみ、そこに広がる広大な川をはじめとした自然の景色は本当にすばらしいです!
これだけでも、この映画を観ている価値があります。
しかし、そんな気分高まるツアーが恐怖の始まりでした。
救命を求めるボートを助けるために、観光客を乗せながらも戻る方向への航路から外れ、上流に向かうクルーズ船。
ツアーガイドの使命感はわかります。
しかし、その向かった先は獰猛で巨大なワニのいる場所だったのです。
観光客の1人が、取り残された中島から向こう岸へ泳いで脱出を試みるが犠牲になります。
そしてより安全な方法をとろうと考えついた方法は、それでもリスクを伴います。
そんな中での脱出のシーンにハラハラさせられっぱなし。
船をブッ壊すほどのバカ力なものだから、なんなんだと思っていたら…。
このワニ、尋常な大きさじゃない!
水に潜られたら姿は見えない、そのうえ陸にも上がれるわで、こんな物に襲ってこられたらたまりません!
ツアーは台無し、旅行ライターは何と書けばいい?!
いやいや、それどころじゃないか。
基本的にブッ飛んで非現実的な演出はないものの、このワニの巨大さはあり得んだろうと思います。
ディスカバリーチャンネルでもたぶんお目にかかれません!
この程よい演出とシンプルなストーリーで、肩を楽にして楽しめるスリリングな映画。
そんな娯楽感あふれる映画も捨てがたいですね!
スティーブン・スピルバーグ監督の『ジョーズ』がそれを実証済みです。
この『マンイーター』というタイトルは邦題でつけられた物で、原題は『Rogue』です。
"Rogue"とは「(野生動物が)群れから離れていて狂暴」であることを表す言葉だそうです。
よく批判が起きる邦題ですが、"マンイーター"というのも直訳すれば「人食い」ですから、的外れではないでしょう。
"Rogue"よりも日本人には馴染みやすくわかりやすい言葉で、なおかつインパクトあるタイトルです。
それにしても製作と、本国での公開が2007年と、けっこう前の映画なんですが、私はもっと最近の映画かと思っていました。
日本では2012年と、随分後になってからの公開だったようです。
その他の国での公開は不明ですが、おもしろいオーストラリア映画なら、日本での公開はどんと大歓迎です!

ツイッターもよろしく!↓
https://twitter.com/ongaku_eiga
【追記】──※後で調べてみたら、比較的古い作品であればワニ映画もサメ映画に負けないくらいの数がありますね。
ただ、例えばTSUTAYAの新作や準新作の棚にズラリと置かれているB級の作品で言えば、やはりサメ映画が多く、ワニ映画がそのような棚に目立って置かれていることは少ないといったところです。
- 関連記事