新婚夫婦をのぞき見する"このジジイこそかなりヤバい" 『アブノーマル・ウォッチャー』
- 2017/08/23
- 01:26
(スパイダーマンの話題は通り越して)前回記事ではドッキリな実験やイタズラから、思わぬ展開へ向かうスリラー映画を2つとりあげました。
その2つの作品のうちの1つ『グッド・ネイバー』は、若者2人が孤独な老人の家にカメラ設置やドッキリな仕掛けをして、モニター越しに反応を見るという内容でした(→記事参照)。
その作品のキャッチコピーが
"このジジイ、かなりヤバい"
です。
対して
"このジジイこそかなりヤバい"
と言いたくなる作品がこちらです!
『アブノーマル・ウォッチャー』(2015年 監督:ビクター・ザーコフ 出演:ネビル・アーチャムボルト、PJ・マッケイブ、サラ・ボールドウィン、ブリアンヌ・モンクリーフ 他)


アブノーマル・ウォッチャー [DVD][→Amazon]
【あらすじ】──とある一軒家に引っ越してきた新婚夫婦のライアンとクレア。
しかし、その家の大家はいつも半開きの口で、汚物のような悪臭を漂わせる怪しげな男だった。
それでも幸せな新生活を始めるライアンとクレアであったが、その家のいたるところには監視カメラが仕掛けられていた。
プライベートな様子を大家にカメラでのぞかれていることも知らずに暮らす2人であったが…。──

まあ、"ジジイ"という表現を使いましたが、この大家を老人として見るべきなのかはなんともビミョーです。
ただ、台詞の内容からして老人という扱いなのでしょう。
それはさておき、この妙な表情を保ったまま、体からは汚物のような悪臭を放つとは聞くからにヒドいものです。
ここで言う汚物とはなんのことやら。
やはりアレのこと?
冒頭で主人公の夫婦のうち、妻のほうが
「腐ったマヨネーズみたい」
と言っていますが…
ますます想像つきにくい。
(なんせ、腐ったマヨネーズの臭いを嗅いだことがないもので)
さあ、そんな大家さんの行動の見事なまでの変態ぶりによって、映画を盛り上げてくれます。
この若い夫婦をどんな気持ちで眺めているのか。
幸せのおこぼれにあずかりたいのか?
そしてその気持ちが、こんな行動に走らせるのか?
監視カメラの映像をPCのモニターで見つめるその顔は、あくまで変わらず同じ表情で、まるで心が読めん!
半開きの口と虚ろな目からは、特別うれしそうな素振りは見えません。
自分がもしヘンタイだったとして、人の生活──特に性生活──などをのぞき見して、こんな表情になるのだろうか。
いや1人でニヤニヤしているのは自分で気持ち悪いし、さほどうれしさは表情に出ないとは思いますが──
少なくともこんな大家みたいな顔にはならないでしょう。
その異常さがコワッ!となります。

そしてこんな役を演じるネビル・アーチャムボルトがスゴいわ!
ゴツい体つきのおかげで、抵抗する者を力でねじふせる様も違和感がありません。
老人のはずなんですが、なんか強いですよ!
で、あれこれ手の込んだことをやってのけています。
これはこれで『グッド・ネイバー』の老人とはまた違った意味で孤独に見えてきます。
ヒマなのか!
と。
これをこちらはフィクションの世界として眺めつつ、よく考えたらこれって現実にもあり得るような話しなのかな?と思ってしまいます。
新しく住み始めたマンションの部屋なり一軒家なり、こんな細工を気づかないところでされてたらイヤだな~。
そんなことを思いながら観てたらホラーですよ!
更には皮肉なことに、この大家の目を通して、新婚夫婦の夫の秘密までバレバレです。
そんな醜さまでもがまたストーリーを盛り上げています。
この夫も被害者の1人なのに(もちろん本人気づかず)、ヒドい人です。
だんだん妻のほうがかわいそうに思えてきますね。
やはり男ってこういう下心があるもんなんだな…。
え?大家のこと?
違いますよ、この旦那ですよ!
あっ、そうか!
話しの焦点は大家の方でしたね。
いやいや、この大家は異常なんですって。
そしてこの結末、このラストシーン!
なんじゃこりゃ?!
ってなります。
というわけで、
"このジジイ、なにがしたい"
というキャッチコピーでもいけそうです。
さあ、こちらも前回とりあげた2作品と同様、肩をラクにしてピザでも食べながら観るのにちょうどよい作品です。
また腐ったマヨネーズの臭いをご存知の方は、この大家の体臭とやらをリアルに想像して、ピザがまずくなるくらいゲンナリしながら観るのも良いかもしれません。


アブノーマル・ウォッチャー(字幕版)[→Prime Video]
ツイッターもよろしく!↓
https://twitter.com/ongaku_eiga
その2つの作品のうちの1つ『グッド・ネイバー』は、若者2人が孤独な老人の家にカメラ設置やドッキリな仕掛けをして、モニター越しに反応を見るという内容でした(→記事参照)。
その作品のキャッチコピーが
"このジジイ、かなりヤバい"
です。
対して
"このジジイこそかなりヤバい"
と言いたくなる作品がこちらです!
『アブノーマル・ウォッチャー』(2015年 監督:ビクター・ザーコフ 出演:ネビル・アーチャムボルト、PJ・マッケイブ、サラ・ボールドウィン、ブリアンヌ・モンクリーフ 他)

【あらすじ】──とある一軒家に引っ越してきた新婚夫婦のライアンとクレア。
しかし、その家の大家はいつも半開きの口で、汚物のような悪臭を漂わせる怪しげな男だった。
それでも幸せな新生活を始めるライアンとクレアであったが、その家のいたるところには監視カメラが仕掛けられていた。
プライベートな様子を大家にカメラでのぞかれていることも知らずに暮らす2人であったが…。──

まあ、"ジジイ"という表現を使いましたが、この大家を老人として見るべきなのかはなんともビミョーです。
ただ、台詞の内容からして老人という扱いなのでしょう。
それはさておき、この妙な表情を保ったまま、体からは汚物のような悪臭を放つとは聞くからにヒドいものです。
ここで言う汚物とはなんのことやら。
やはりアレのこと?
冒頭で主人公の夫婦のうち、妻のほうが
「腐ったマヨネーズみたい」
と言っていますが…
ますます想像つきにくい。
(なんせ、腐ったマヨネーズの臭いを嗅いだことがないもので)
さあ、そんな大家さんの行動の見事なまでの変態ぶりによって、映画を盛り上げてくれます。
この若い夫婦をどんな気持ちで眺めているのか。
幸せのおこぼれにあずかりたいのか?
そしてその気持ちが、こんな行動に走らせるのか?
監視カメラの映像をPCのモニターで見つめるその顔は、あくまで変わらず同じ表情で、まるで心が読めん!
半開きの口と虚ろな目からは、特別うれしそうな素振りは見えません。
自分がもしヘンタイだったとして、人の生活──特に性生活──などをのぞき見して、こんな表情になるのだろうか。
いや1人でニヤニヤしているのは自分で気持ち悪いし、さほどうれしさは表情に出ないとは思いますが──
少なくともこんな大家みたいな顔にはならないでしょう。
その異常さがコワッ!となります。

そしてこんな役を演じるネビル・アーチャムボルトがスゴいわ!
ゴツい体つきのおかげで、抵抗する者を力でねじふせる様も違和感がありません。
老人のはずなんですが、なんか強いですよ!
で、あれこれ手の込んだことをやってのけています。
これはこれで『グッド・ネイバー』の老人とはまた違った意味で孤独に見えてきます。
ヒマなのか!
と。
これをこちらはフィクションの世界として眺めつつ、よく考えたらこれって現実にもあり得るような話しなのかな?と思ってしまいます。
新しく住み始めたマンションの部屋なり一軒家なり、こんな細工を気づかないところでされてたらイヤだな~。
そんなことを思いながら観てたらホラーですよ!
更には皮肉なことに、この大家の目を通して、新婚夫婦の夫の秘密までバレバレです。
そんな醜さまでもがまたストーリーを盛り上げています。
この夫も被害者の1人なのに(もちろん本人気づかず)、ヒドい人です。
だんだん妻のほうがかわいそうに思えてきますね。
やはり男ってこういう下心があるもんなんだな…。
え?大家のこと?
違いますよ、この旦那ですよ!
あっ、そうか!
話しの焦点は大家の方でしたね。
いやいや、この大家は異常なんですって。
そしてこの結末、このラストシーン!
なんじゃこりゃ?!
ってなります。
というわけで、
"このジジイ、なにがしたい"
というキャッチコピーでもいけそうです。
さあ、こちらも前回とりあげた2作品と同様、肩をラクにしてピザでも食べながら観るのにちょうどよい作品です。
また腐ったマヨネーズの臭いをご存知の方は、この大家の体臭とやらをリアルに想像して、ピザがまずくなるくらいゲンナリしながら観るのも良いかもしれません。

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