けっこうあります!ロシアのホラー映画
- 2017/10/13
- 02:01
探せばけっこう日本に流通しているロシア映画。
中でも最近はホラー映画でロシア産のをよく見かけます。
ロシアのホラー映画というと、まずは映像が美しいというのがあげられます。
ロシアの土地柄というのでしょうか。
おおよそのイメージは寒そうで澄んだ空気を感じさせる映像世界です。(そうでないものもありますが)
そういうところはホラー映画としてはすばらしいと思います。
今回はそんなロシアのホラー映画を3つとりあげます。
『ミラーズ 呪怨鏡』(2015年 監督:スビヤトスラフ・ポドゲイエフスキー 出演:アリナ・ババク、イゴール・クリプノフ 他)


ミラーズ 呪怨鏡 [DVD][→Amazon]
【あらすじ】──鏡の中から「スペードの女王」という悪霊を呼び覚ます古い儀式を行った4人。
儀式を行っても実際には何も起きないと安堵していたが、友人の1人が心臓発作を起こして突然死した。──
まず!
ロシア映画に限らず、こういうマイナーなホラー映画の邦題は正直ヒドいものがありますね。
「呪怨鏡」と、日本のホラー映画から取って付けたようなタイトル。
内容から決して的外れではないのは救いです。
さて肝心のその内容はというと、やはりロシアらしい寒そうな街の雪景色に目を惹かれます。
舞台となっている主人公の家は巨大なマンションで、ここはアメリカのホラー映画よりも日本のホラー映画に近い雰囲気があります。
所詮は子どもの遊びと、真に受けていなかった大人たちも巻き込んでシリアスな展開に向かっていく様は、ワクワクさせられます。
『シャドウ・チェイサー』(2016年 監督:オレーグ・アサドゥリン 出演:パヴェナ・チナリョフ、スヴェトラーナ・ウスティノワ 他)


シャドウ・チェイサー [DVD][→Amazon]
【あらすじ】──夫の浮気が発覚し、関係を取り戻すためにと、子どもを連れて旅行に向かう夫婦。
買ったばかりの中古車を走らせるが、その車はとある惨殺事件に使われた物だった。──
はい!
こちらもタイトルでやってくれています。
『シャドー・チェイサー』というヘンリー・カヴィル主演の映画が過去にあるわけで、まぎらわしいですね!
日本向けに食いつきやすいタイトルを考えてくれてるのでしょうけど…。
こちらは寒いかどうかは別として、大陸国としてのロシアを感じさせられる映像です。
だだっ広い土地の中に続く道路をひたすら車で走るわけですが、その車が“いわくつき”なんですね!
この発想はなかなか新しいのですが、道中の夫婦のやりとりに観ていてイライラさせられます。
ケンカと仲直りを繰り返すという、なんかやっぱり洋画に登場するカップルあるあるな話しです。
そんな中で起こる怪現象──。
そしてラストは「おっ!そうきたか!」となります。
この結末はコワさとは別にして、私は好きです!
『ザ・コレクター』(2016年 監督:ティホン・コルネエフ 出演:ロマン・エフドキーモフ、アンナ・ヴァシーリエヴァ 他)


ザ・コレクター [DVD][→Amazon]
【あらすじ】──モスクワの地下鉄で電車が停車し、乗客たちが闇に消えていく事件が発生。
レスキュー鉱員と共にトンネルへ捜索に向かった友人たち。
しかし、暗い地下のトンネルには人間を捕食する謎の怪物が潜んでいた。──
3つ目にして寒そうな景色はいよいよありません。
先ほどの前ふりはなんだったのかと、自分でつっこみたくなります!
それと同じくらいつっこみたくなるこちらの作品。
地下鉄の電車がトンネル内で停車して、乗客が闇に消えるって、おいおい!
それは一大事件だぞ!
そこに、友人とはいえ素人が捜索に向かうかよ!
っていうようなことを言ってしまうと話が成り立たないのでここは目をつぶりましょう。
まず評価したいのは地下鉄のトンネルが舞台というところ。
冒頭からすでにワクワクさせられるではありませんか!
実はこういう地下鉄に現れる謎の怪物というホラー映画は、とあるイギリス映画で過去に制作されているのですが、まさかパクった?
ここもつっこみたくなりますが、それでも地下鉄のトンネルというのはゾクゾクしますね。
そんな地下トンネル内から脱出を試みる消えた乗客たちと、捜索に向かう友人たち。
それぞれの場面が交互に切り替わります。
残念なのは、人物たちの会話を聞いてると、とにかく寝そうになること。
わけのわからん怪物が襲ってくるシーンはなかなかコワいのに、そこまでの間の展開が萎えてきます。
そこを我慢して最後までどうかおつきあいください。
なんてこった!
ってなる皮肉な結末です。
いかがでしょうか。
こうして3つの作品をとりあげて思うのですが、監督などの製作陣にしても出演している役者たちにしても…。
難しい響きの名前ですね。
口に出して読むのも文字に起こすのもけっこう大変です。
そしてどの役者がどの人物を演じているのか、いちいち把握するのも大変です。
なんせ日本に流通しているといっても、そこまでメジャーな市場でもないロシア映画。
私たちが知っている監督や役者もまずいないでしょう。
そしてホラーやスリラーに限らず、目にするのはB級な作品ばかり。
そんなB級路線をあえて期待して、あれこれ観てみると良いかもしれません。


ミラーズ 呪怨鏡(字幕版)[→Prime Video]


シャドウ・チェイサー(字幕版)[→Prime Video]


ザ・コレクター(字幕版)[→Prime Video]
【おすすめ記事↓】
→『ドラゴン』──ファンタジー映画にして好感度100%のラブストーリー!
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中でも最近はホラー映画でロシア産のをよく見かけます。
ロシアのホラー映画というと、まずは映像が美しいというのがあげられます。
ロシアの土地柄というのでしょうか。
おおよそのイメージは寒そうで澄んだ空気を感じさせる映像世界です。(そうでないものもありますが)
そういうところはホラー映画としてはすばらしいと思います。
今回はそんなロシアのホラー映画を3つとりあげます。
『ミラーズ 呪怨鏡』(2015年 監督:スビヤトスラフ・ポドゲイエフスキー 出演:アリナ・ババク、イゴール・クリプノフ 他)

【あらすじ】──鏡の中から「スペードの女王」という悪霊を呼び覚ます古い儀式を行った4人。
儀式を行っても実際には何も起きないと安堵していたが、友人の1人が心臓発作を起こして突然死した。──
まず!
ロシア映画に限らず、こういうマイナーなホラー映画の邦題は正直ヒドいものがありますね。
「呪怨鏡」と、日本のホラー映画から取って付けたようなタイトル。
内容から決して的外れではないのは救いです。
さて肝心のその内容はというと、やはりロシアらしい寒そうな街の雪景色に目を惹かれます。
舞台となっている主人公の家は巨大なマンションで、ここはアメリカのホラー映画よりも日本のホラー映画に近い雰囲気があります。
所詮は子どもの遊びと、真に受けていなかった大人たちも巻き込んでシリアスな展開に向かっていく様は、ワクワクさせられます。
『シャドウ・チェイサー』(2016年 監督:オレーグ・アサドゥリン 出演:パヴェナ・チナリョフ、スヴェトラーナ・ウスティノワ 他)

【あらすじ】──夫の浮気が発覚し、関係を取り戻すためにと、子どもを連れて旅行に向かう夫婦。
買ったばかりの中古車を走らせるが、その車はとある惨殺事件に使われた物だった。──
はい!
こちらもタイトルでやってくれています。
『シャドー・チェイサー』というヘンリー・カヴィル主演の映画が過去にあるわけで、まぎらわしいですね!
日本向けに食いつきやすいタイトルを考えてくれてるのでしょうけど…。
こちらは寒いかどうかは別として、大陸国としてのロシアを感じさせられる映像です。
だだっ広い土地の中に続く道路をひたすら車で走るわけですが、その車が“いわくつき”なんですね!
この発想はなかなか新しいのですが、道中の夫婦のやりとりに観ていてイライラさせられます。
ケンカと仲直りを繰り返すという、なんかやっぱり洋画に登場するカップルあるあるな話しです。
そんな中で起こる怪現象──。
そしてラストは「おっ!そうきたか!」となります。
この結末はコワさとは別にして、私は好きです!
『ザ・コレクター』(2016年 監督:ティホン・コルネエフ 出演:ロマン・エフドキーモフ、アンナ・ヴァシーリエヴァ 他)

【あらすじ】──モスクワの地下鉄で電車が停車し、乗客たちが闇に消えていく事件が発生。
レスキュー鉱員と共にトンネルへ捜索に向かった友人たち。
しかし、暗い地下のトンネルには人間を捕食する謎の怪物が潜んでいた。──
3つ目にして寒そうな景色はいよいよありません。
先ほどの前ふりはなんだったのかと、自分でつっこみたくなります!
それと同じくらいつっこみたくなるこちらの作品。
地下鉄の電車がトンネル内で停車して、乗客が闇に消えるって、おいおい!
それは一大事件だぞ!
そこに、友人とはいえ素人が捜索に向かうかよ!
っていうようなことを言ってしまうと話が成り立たないのでここは目をつぶりましょう。
まず評価したいのは地下鉄のトンネルが舞台というところ。
冒頭からすでにワクワクさせられるではありませんか!
実はこういう地下鉄に現れる謎の怪物というホラー映画は、とあるイギリス映画で過去に制作されているのですが、まさかパクった?
ここもつっこみたくなりますが、それでも地下鉄のトンネルというのはゾクゾクしますね。
そんな地下トンネル内から脱出を試みる消えた乗客たちと、捜索に向かう友人たち。
それぞれの場面が交互に切り替わります。
残念なのは、人物たちの会話を聞いてると、とにかく寝そうになること。
わけのわからん怪物が襲ってくるシーンはなかなかコワいのに、そこまでの間の展開が萎えてきます。
そこを我慢して最後までどうかおつきあいください。
なんてこった!
ってなる皮肉な結末です。
いかがでしょうか。
こうして3つの作品をとりあげて思うのですが、監督などの製作陣にしても出演している役者たちにしても…。
難しい響きの名前ですね。
口に出して読むのも文字に起こすのもけっこう大変です。
そしてどの役者がどの人物を演じているのか、いちいち把握するのも大変です。
なんせ日本に流通しているといっても、そこまでメジャーな市場でもないロシア映画。
私たちが知っている監督や役者もまずいないでしょう。
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