前2作よりおもしろい!シリーズ3作目『パージ:大統領令』
- 2017/11/27
- 00:32
もうアメリカ版リアル鬼ごっこと認定してしまって大丈夫でしょうか?
アメリカの格差社会をさらにディストピアに仕立てたこのシリーズ。
ついに3作目が制作され、すでに4作目の企画もあるそうなんですが──
その3作目『パージ:大統領令』がなんだかんだで前2作品よりおもしろいんです!
『パージ:大統領令』(2016年 監督・脚本:ジェームズ・デモナコ 製作:ジェイソン・ブラム、マイケル・ベイ 他 出演:フランク・グリロ、エリザベス・ミッチェル 他)


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【あらすじ】──アメリカ国内では、1年に1回だけ殺人も含めた全ての犯罪が合法化される「パージ」の賛否が争点となる中で次期大統領選が近づいていた。
自らの家族も殺され、パージの廃止を訴えるチャーリー・ローン上院議員(エリザベス・ミッチェル)が出馬する。
彼女は護衛とともにセーフハウスでその年のパージの夜を生き延びようとするが、パージ賛成派の傭兵部隊に襲撃される。
護衛の1人、レオ・バーンズ(フランク・グリロ)はローン議員とともにセーフハウスを脱出し、傭兵部隊を相手に戦う。──

☆イヤな奴らがちゃんと殺られる爽快さ!
例のごとく、3作目もアメリカの格差社会を醜く描いています。
パージ賛成派の政府のいかにも悪どい形相もそうですが、そんな政策の下で暴徒と化す民衆が狂ってます。


日頃から誰かに恨みを抱いている者。
殺しに対する興味本意で外国からアメリカに入国する者。
そして差別主義者。
なんなんだコイツら?!
人間ってやはり犯罪が許されるとなると、こんな風に豹変するのかな。
この作品では、同じ黒人どうしの戦いもあります。
あの不良女子高生ムカつくわ~

って思ってるうちに、頼もしい黒人女性に見事に殺られてこりゃスカッとしますね!
醜さと同時にイヤな奴らがちゃんと殺られる爽快さ、痛快さは前作から良い方向に増しています!
★頼もしきパージ反対派による視点
それにしてもやはりパージ反対派には黒人が多いです。

そして主軸となる敵は人種差別主義者。
前2作の頃は、現実のアメリカではオバマさんが大統領でした。
そしてトランプ政権になってから、白人至上主義の思想が表面化し、このタイミングでこの映画というのは妙にリアリティを感じます。
試しに今のアメリカで本当にパージの政策を実行したら、この映画のようになるのではないかと思えてきます。
さあそんな恐ろしい政策の下、劇中で頼もしく抵抗運動を行うパージ反対派。
あくまでそちらの視点で作られた映画です。
社会の弱者たちもこれだけ集まって手を組めば、そう簡単にやられまいと言わんばかりの強さを発揮します。
レオとローン議員を途中で助ける黒人のコンビニオーナーや仲間たち。
意見の対立もありながら、最後は後味よくラストに向かいます。
☆前作の人物が再び登場!
先程から名前を出している、フランク・グリロ扮するレオ。
前作では自分の息子が飲酒運転によって殺され、加害者への復讐を誓う警察官として登場していました。
そのレオがフランク・グリロの続役で再び登場し、今度は上院議員の護衛となっています。

前作『パージ:アナーキー』は1作目『パージ』よりスケールの大きい内容ですが、その中の印象的な人物を再び登場させることで、ストーリーのつながりを感じさせられますね。
前作でのレオのエピソードを知っているとやはり、パージ反対派の上院議員を護衛するシークレットサービスという今作の設定は意味深いものがあります。
う~む、だからこそ惜しい!
もう少し彼について掘り下げた描写があってもよかったと思えます。
しかしまあ、エリザベス・ミッチェル扮するローン上院議員ほどに前に出すぎない程度の再登場というのも渋いといえば渋い!
──というわけで、1作目よりも2作目のほうがおもしろいと思わせても十分成功だと思うのですが、それに飽きたらずに3作目もおもしろいと思わせてくれてる意味では優秀なシリーズ作品と言えます。
2作目『パージ:アナーキー』がすでに良かったので、逆に3作目まで作ったらどうなの?
と、思って観たら予想より良かったと私は感じています。
醜悪でいて爽快感もある!
前作からの良さを更に発展させている。
だからといって前2作がどうでも良いというわけではなく、作品の世界観に入り込む意味でシリーズ通して観ていただきたい。
そんな良質なアクションスリラー映画に仕上がってきています。

ここまできてさあ、4作目はどうだろう?
“期待”が半分、“期待できない”が半分といったところです。


パージ:大統領令 (字幕版)[→Prime Video]
[→吹き替え版]
【関連記事↓】
→マイケル・ベイとジェイソン・ブラムのタッグ! 『パージ』&『パージ:アナーキー』
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アメリカの格差社会をさらにディストピアに仕立てたこのシリーズ。
ついに3作目が制作され、すでに4作目の企画もあるそうなんですが──
その3作目『パージ:大統領令』がなんだかんだで前2作品よりおもしろいんです!
『パージ:大統領令』(2016年 監督・脚本:ジェームズ・デモナコ 製作:ジェイソン・ブラム、マイケル・ベイ 他 出演:フランク・グリロ、エリザベス・ミッチェル 他)

【あらすじ】──アメリカ国内では、1年に1回だけ殺人も含めた全ての犯罪が合法化される「パージ」の賛否が争点となる中で次期大統領選が近づいていた。
自らの家族も殺され、パージの廃止を訴えるチャーリー・ローン上院議員(エリザベス・ミッチェル)が出馬する。
彼女は護衛とともにセーフハウスでその年のパージの夜を生き延びようとするが、パージ賛成派の傭兵部隊に襲撃される。
護衛の1人、レオ・バーンズ(フランク・グリロ)はローン議員とともにセーフハウスを脱出し、傭兵部隊を相手に戦う。──

☆イヤな奴らがちゃんと殺られる爽快さ!
例のごとく、3作目もアメリカの格差社会を醜く描いています。
パージ賛成派の政府のいかにも悪どい形相もそうですが、そんな政策の下で暴徒と化す民衆が狂ってます。


日頃から誰かに恨みを抱いている者。
殺しに対する興味本意で外国からアメリカに入国する者。
そして差別主義者。
なんなんだコイツら?!
人間ってやはり犯罪が許されるとなると、こんな風に豹変するのかな。
この作品では、同じ黒人どうしの戦いもあります。
あの不良女子高生ムカつくわ~

って思ってるうちに、頼もしい黒人女性に見事に殺られてこりゃスカッとしますね!
醜さと同時にイヤな奴らがちゃんと殺られる爽快さ、痛快さは前作から良い方向に増しています!
★頼もしきパージ反対派による視点
それにしてもやはりパージ反対派には黒人が多いです。

そして主軸となる敵は人種差別主義者。
前2作の頃は、現実のアメリカではオバマさんが大統領でした。
そしてトランプ政権になってから、白人至上主義の思想が表面化し、このタイミングでこの映画というのは妙にリアリティを感じます。
試しに今のアメリカで本当にパージの政策を実行したら、この映画のようになるのではないかと思えてきます。
さあそんな恐ろしい政策の下、劇中で頼もしく抵抗運動を行うパージ反対派。
あくまでそちらの視点で作られた映画です。
社会の弱者たちもこれだけ集まって手を組めば、そう簡単にやられまいと言わんばかりの強さを発揮します。
レオとローン議員を途中で助ける黒人のコンビニオーナーや仲間たち。
意見の対立もありながら、最後は後味よくラストに向かいます。
☆前作の人物が再び登場!
先程から名前を出している、フランク・グリロ扮するレオ。
前作では自分の息子が飲酒運転によって殺され、加害者への復讐を誓う警察官として登場していました。
そのレオがフランク・グリロの続役で再び登場し、今度は上院議員の護衛となっています。

前作『パージ:アナーキー』は1作目『パージ』よりスケールの大きい内容ですが、その中の印象的な人物を再び登場させることで、ストーリーのつながりを感じさせられますね。
前作でのレオのエピソードを知っているとやはり、パージ反対派の上院議員を護衛するシークレットサービスという今作の設定は意味深いものがあります。
う~む、だからこそ惜しい!
もう少し彼について掘り下げた描写があってもよかったと思えます。
しかしまあ、エリザベス・ミッチェル扮するローン上院議員ほどに前に出すぎない程度の再登場というのも渋いといえば渋い!
──というわけで、1作目よりも2作目のほうがおもしろいと思わせても十分成功だと思うのですが、それに飽きたらずに3作目もおもしろいと思わせてくれてる意味では優秀なシリーズ作品と言えます。
2作目『パージ:アナーキー』がすでに良かったので、逆に3作目まで作ったらどうなの?
と、思って観たら予想より良かったと私は感じています。
醜悪でいて爽快感もある!
前作からの良さを更に発展させている。
だからといって前2作がどうでも良いというわけではなく、作品の世界観に入り込む意味でシリーズ通して観ていただきたい。
そんな良質なアクションスリラー映画に仕上がってきています。

ここまできてさあ、4作目はどうだろう?
“期待”が半分、“期待できない”が半分といったところです。

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