『ザ・リング/リバース』──新しさはないが…
- 2018/01/29
- 15:24
なぜまた今さら?!
なんて言いつつ、でもやっぱり観に行っちゃうんだろな~と期待していた『ザ・リング/リバース』

で、やはり観に行ってしまいました!
内容は期待どおりの良さといったところです。
やってることはもう、日本のオリジナルも含めたこのシリーズの伝統芸の繰り返しなんですが…。
もはやホラー作品におけるクラシックと位置づけても良いのでは?と思えてくる『リング』シリーズ。
中田秀夫監督によるハリウッド版の『ザ・リング2』からかなり経っているからか、往年の伝統芸な演出もやはり、こうして新作としてまた見られるのはなんだかうれしいものです!
そして興味深いのは所々、日本のオリジナル版1作目にあった演出へのオマージュも感じさせられる内容であるところです。
何を今さらと言いつつ、ほくそ笑んでしまうのは、過去作を知ってる側の意見なので悪しからず…。
そして興味深いうえに感慨深いのは、20年以上も前の鈴木光司による小説が、まずはひっそりとドラマとして放送され、映画化され、ハリウッドリメイクまでされてきた軌跡です。
それはやはり、そもそもの原作小説を読んだことがある人ならなおさら実感するのではないでしょうか。


リング (角川ホラー文庫)[→Amazon]
[→Kindleでダウンロード]
何せあの鈴木光司による原作『リング』は確かに始めはホラー小説として読めるのですが、実はSFとしての性質も強いということ。
それが続編の『らせん』になると更にSFよりになり、ついには(今のところ)映画化されずの3作目『ループ』ともなれば、物理学の世界で今こそタイムリーと言える仮想現実やニュートリノの概念を取り入れた完全なSF小説と化していました。


らせん - (角川ホラー文庫)[→Amazon]
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ループ (角川ホラー文庫)[→Amazon]
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SFホラーなんて都合のいい呼び名もありですが、それすら通じないですよね?
結果的にそれまでの2作品も巻き込んでホラーとしての色が見る影もない状態!
そんな小説3作を読んで知ってしまっているからこそ、かたやホラー路線ひとり歩きなハリウッド映画版での発展ぶりが感慨深いんです!
日本版の映画では『らせん』が不評だったようですが、やはり原作に近いSF色を出してしまったのが原因かと思われます。
ホラー映画としての怖さ、盛り上がりが冷めてしまったのでしょう(個人的には好きなんですが)。
あれならまだ『リング0 バースデイ』のほうが悲恋物語ながらホラー色が出ていて怖いくらい…
その点、ハリウッド版は基本的にホラー一直線で展開されていってるではありませんか!
あくまで彼らは『リング』シリーズをホラーとして扱いたいのですね。
今回の『ザ・リング/リバース』は、科学的な分野に携わる大学教授が登場し、オヤッ?これはまさか、原作小説のSFよりな演出がくるか?
と思わせられましたが、やはりあくまでわかりやすくホラー映画に仕上がってます!
そしてハリウッド映画においては、これが正解なんだろうと納得がいくわけなんです。
あの貞子──ハリウッド版での“サマラ”──が伝統芸な登場の仕方をするシーンも含め、日本版1作目から受け継いだホラー色が前面にある。
それでいてハリウッド映画ならではのスピード感ある展開で、肩をラクにして観られる作品です。
ホラー映画が苦手な人には十分怖いと思います。
音でビビらせてる部分も否めませんが…
加えて、ややシュールで笑ってしまうような部分もあって、それもある意味、見所です。
だってね、アレはちょっと。
またパロディのネタにされかねません!
鈴木光司の原作から27年、日本の映画化から20年、そしてハリウッド版の前作から13年たってから登場したこの作品を皆さんもチェックしてみてください!
あれこれいいながら──ハリウッドだからこそ、そのうち『ループ』も映画化されないだろうか?
なんてことを考えてしまうのは私だけでしょうか?
【おすすめ記事↓】
→原作小説もスゴいぞ!──マイケル・クライトンの『ジュラシック・パーク』
ツイッターもよろしく!↓
https://twitter.com/ongaku_eiga
なんて言いつつ、でもやっぱり観に行っちゃうんだろな~と期待していた『ザ・リング/リバース』

で、やはり観に行ってしまいました!
内容は期待どおりの良さといったところです。
やってることはもう、日本のオリジナルも含めたこのシリーズの伝統芸の繰り返しなんですが…。
もはやホラー作品におけるクラシックと位置づけても良いのでは?と思えてくる『リング』シリーズ。
中田秀夫監督によるハリウッド版の『ザ・リング2』からかなり経っているからか、往年の伝統芸な演出もやはり、こうして新作としてまた見られるのはなんだかうれしいものです!
そして興味深いのは所々、日本のオリジナル版1作目にあった演出へのオマージュも感じさせられる内容であるところです。
何を今さらと言いつつ、ほくそ笑んでしまうのは、過去作を知ってる側の意見なので悪しからず…。
そして興味深いうえに感慨深いのは、20年以上も前の鈴木光司による小説が、まずはひっそりとドラマとして放送され、映画化され、ハリウッドリメイクまでされてきた軌跡です。
それはやはり、そもそもの原作小説を読んだことがある人ならなおさら実感するのではないでしょうか。

何せあの鈴木光司による原作『リング』は確かに始めはホラー小説として読めるのですが、実はSFとしての性質も強いということ。
それが続編の『らせん』になると更にSFよりになり、ついには(今のところ)映画化されずの3作目『ループ』ともなれば、物理学の世界で今こそタイムリーと言える仮想現実やニュートリノの概念を取り入れた完全なSF小説と化していました。


SFホラーなんて都合のいい呼び名もありですが、それすら通じないですよね?
結果的にそれまでの2作品も巻き込んでホラーとしての色が見る影もない状態!
そんな小説3作を読んで知ってしまっているからこそ、かたやホラー路線ひとり歩きなハリウッド映画版での発展ぶりが感慨深いんです!
日本版の映画では『らせん』が不評だったようですが、やはり原作に近いSF色を出してしまったのが原因かと思われます。
ホラー映画としての怖さ、盛り上がりが冷めてしまったのでしょう(個人的には好きなんですが)。
あれならまだ『リング0 バースデイ』のほうが悲恋物語ながらホラー色が出ていて怖いくらい…
その点、ハリウッド版は基本的にホラー一直線で展開されていってるではありませんか!
あくまで彼らは『リング』シリーズをホラーとして扱いたいのですね。
今回の『ザ・リング/リバース』は、科学的な分野に携わる大学教授が登場し、オヤッ?これはまさか、原作小説のSFよりな演出がくるか?
と思わせられましたが、やはりあくまでわかりやすくホラー映画に仕上がってます!
そしてハリウッド映画においては、これが正解なんだろうと納得がいくわけなんです。
あの貞子──ハリウッド版での“サマラ”──が伝統芸な登場の仕方をするシーンも含め、日本版1作目から受け継いだホラー色が前面にある。
それでいてハリウッド映画ならではのスピード感ある展開で、肩をラクにして観られる作品です。
ホラー映画が苦手な人には十分怖いと思います。
音でビビらせてる部分も否めませんが…
加えて、ややシュールで笑ってしまうような部分もあって、それもある意味、見所です。
だってね、アレはちょっと。
またパロディのネタにされかねません!
鈴木光司の原作から27年、日本の映画化から20年、そしてハリウッド版の前作から13年たってから登場したこの作品を皆さんもチェックしてみてください!
あれこれいいながら──ハリウッドだからこそ、そのうち『ループ』も映画化されないだろうか?
なんてことを考えてしまうのは私だけでしょうか?
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