もはやアンティークな魅力!昭和のメカゴジラが好き!
- 2018/04/03
- 22:36
いや~もちろん、自分の世代としては平成VSゴジラシリーズのメカゴジラが好きなんですよ!
世紀末覇王というキャッチコピーにふさわしいあの重厚感!
そしてミレニアムゴジラシリーズに登場した3式機龍もカッコいいと思います。
(名前からしてカッコいい!)
しかしやっぱり捨てきれない魅力を放っている、昭和のゴジラ映画に登場したメカゴジラ。

それも今になってそう思えてしまうこの感覚!
『ゴジラ対メカゴジラ』(1974年 監督:福田純 特撮:中野昭慶 出演:大門正明、青山一也、田島令子、平田昭彦、小泉博、睦五郎、岸田森 他)


ゴジラ対メカゴジラ 【60周年記念版】 [Blu-ray][→Amazon]
☆スペースチタニウムで覆われたレインボーカラーのボディ
この作品に登場するメカゴジラは知ってる人は知っていますが、ブラックホール第3惑星人という宇宙人が操っています。
そしてこのメカゴジラの素材が劇中の架空の地球外物質「スペースチタニウム」です。
宇宙のチタンというのをまんま表現したシンプルな呼び名ですが、こういう発想が今となってはレトロフューチャーな響きがありますね。
そしてその素材で造られたメカゴジラのボディは実は光の加減で変色して見えるレインボーカラーなところも愛嬌あります。
おまけにあの金属の部品をボルトでつぎはぎしたような造形。
この武骨なルックスはスチームパンクをイメージしたそうですが、金属製でありながらアンティークな温かみを感じさせられます。


まるでハイテクな宇宙人が造った物とは思えない感じがまた憎めません。
腕にはご丁寧にMGと、地球人の言葉に合わせたイニシャル。
…うーむ、やっぱり憎めません。
★登場するシーンに流れる音楽はビッグバンドジャズ
この『ゴジラ対メカゴジラ』はお馴染みの伊福部昭の音楽が使われていない作品の1つです。
代わりに、佐藤勝が手掛けたビッグバンドのジャズっぽい音楽が一際印象深い作品です。
ゴジラになりすました状態から化けの皮をはがして現れるメカゴジラ。
その銀色に輝くボディの登場に合わせて流れるあの音楽は、今となってはもはやオシャレにすら思えてきます。
なんせ、ブラックホール第3惑星人の司令官が普通に葉巻を吸ったりブランデーを呑んでいたりと、地球人と変わらぬ“たしなみ”があるのも相まって、やはり宇宙人が登場するのに宇宙人のハイテク感があまり感じられない場面が対比的に作品を彩っています。
そう、ジャズってやっぱりハイテク感とは対照的な人間らしさを感じる音楽じゃないですか!
70年代特有のサイケなレトロ感は『ゴジラ対ヘドラ』や『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』にもありました。
そこに本作では、あのジャズ調の音楽が組み合わさって、古くささから1周まわったカッコよさがあるんですね!
☆サイボーグと頭脳でつながるという先進的な発想の続編
さて『ゴジラ対メカゴジラ』の続編にして、ゴジラシリーズの一端の区切りとなる作品がこちらです。
『メカゴジラの逆襲』(1975年 監督:本多猪四郎 特撮:中野昭慶 出演:佐々木勝彦、藍とも子、平田昭彦、睦五郎、内田勝正 他)


メカゴジラの逆襲 【60周年記念版】 [Blu-ray][→Amazon]
シリーズ第1作目の『ゴジラ』に対し、2作目のタイトルは『ゴジラの逆襲』
そしてその第1作目から20年後に製作された『ゴジラ対メカゴジラ』に続く作品のタイトルが『メカゴジラの逆襲』というのがおもしろいですね。
この作品は、監督が第1作目の『ゴジラ』も手掛けた本多猪四郎で、彼が監督した他のゴジラ作品を観ても感じられるように、大人びた人間ドラマが描かれています。
その点で前作よりやや重めな内容もさることながら、メカゴジラのデザインも重厚になっています。
レインボーカラーがかかったピカピカの銀色ではなく、ところどころ黒ずんだいぶし銀という表現が似合うボディです。
胸部のディテールが“V”の字型に変更されているとのことで、そのせいか前作より鋭さも増しているように思えます。
因みに腕のイニシャルはMG2と、改良型であることをしっかり示しています!
こういった外見にプラスして、興味深い設定がその作動方法。
この作品に登場する「メカゴジラⅡ」は、藍とも子が演じるサイボーグ少女・桂の脳とリンクし、彼女の意思で操っています。
科学者である父親が学会から追われ、自身はというと実験中の事故で死んだのちにサイボーグとして蘇った少女が、このような形で地球支配を企む者たちに加担してしまうという設定は、当時としてはかなり先進的な重いストーリーだったのではないでしょうか。
意思がつながっていることを象徴するシーンとして、サイボーグ少女・桂がブラックホール第3惑星人の命令に対して、胸の前に腕を掲げる動作(※桂が実際にその動きをやっているのではなく、おそらくは意識の中で敬礼している)をメカゴジラも同時にするというのがあります。
私はこのシーンがすごくお気に入りです!
いぶし銀の鋭いボディと、サイボーグとの頭脳のリンクで、前作より更におぞましくもカッコよくもあるメカゴジラが登場するのがこの『メカゴジラの逆襲』ですね。
★これでもかと言わんばかりの全身兵器が見ていて楽しい
名前に「ゴジラ」とついているものの、その角ばった顔つきなどは明らかにゴジラとは別物の存在感があるメカゴジラ。
そして、これは1993年の『ゴジラVSメカゴジラ』に登場したGフォースのメカゴジラや、2002年の『ゴジラ×メカゴジラ』に登場した3式機龍にも言えることですが──


メカゴジラの名物ってやはり、全身から放つ数々の兵器ですね。
目から口から光線。
そして指はミサイルになっています。


首を後ろに向けたまま、ゴジラとキングシーサーによる挟み撃ちにも対抗する様。
立ち止まったままでもこれでもか!と言わんばかりのパフォーマンスです。
──今回は昭和のゴジラ映画に登場したメカゴジラの魅力について語りました。
発想としては“ゴジラのロボット版”
しかしながら、やっぱりゴジラとは似ても似つかない顔つき。
あくまでロボットなのだから、生物らしさはないはずだけど、愛着を感じる人は多いかと思います。
先ほども言いましたが、金属の体なのに、アンティークを眺めているような温かみを感じるものだから、小さいものであればなんか部屋に飾っておきたくなりませんか?


ゴジラ対メカゴジラ[→Prime Video]


メカゴジラの逆襲[→Prime Video]
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世紀末覇王というキャッチコピーにふさわしいあの重厚感!
そしてミレニアムゴジラシリーズに登場した3式機龍もカッコいいと思います。
(名前からしてカッコいい!)
しかしやっぱり捨てきれない魅力を放っている、昭和のゴジラ映画に登場したメカゴジラ。

それも今になってそう思えてしまうこの感覚!
『ゴジラ対メカゴジラ』(1974年 監督:福田純 特撮:中野昭慶 出演:大門正明、青山一也、田島令子、平田昭彦、小泉博、睦五郎、岸田森 他)

☆スペースチタニウムで覆われたレインボーカラーのボディ
この作品に登場するメカゴジラは知ってる人は知っていますが、ブラックホール第3惑星人という宇宙人が操っています。
そしてこのメカゴジラの素材が劇中の架空の地球外物質「スペースチタニウム」です。
宇宙のチタンというのをまんま表現したシンプルな呼び名ですが、こういう発想が今となってはレトロフューチャーな響きがありますね。
そしてその素材で造られたメカゴジラのボディは実は光の加減で変色して見えるレインボーカラーなところも愛嬌あります。
おまけにあの金属の部品をボルトでつぎはぎしたような造形。
この武骨なルックスはスチームパンクをイメージしたそうですが、金属製でありながらアンティークな温かみを感じさせられます。


まるでハイテクな宇宙人が造った物とは思えない感じがまた憎めません。
腕にはご丁寧にMGと、地球人の言葉に合わせたイニシャル。
…うーむ、やっぱり憎めません。
★登場するシーンに流れる音楽はビッグバンドジャズ
この『ゴジラ対メカゴジラ』はお馴染みの伊福部昭の音楽が使われていない作品の1つです。
代わりに、佐藤勝が手掛けたビッグバンドのジャズっぽい音楽が一際印象深い作品です。
ゴジラになりすました状態から化けの皮をはがして現れるメカゴジラ。
その銀色に輝くボディの登場に合わせて流れるあの音楽は、今となってはもはやオシャレにすら思えてきます。
なんせ、ブラックホール第3惑星人の司令官が普通に葉巻を吸ったりブランデーを呑んでいたりと、地球人と変わらぬ“たしなみ”があるのも相まって、やはり宇宙人が登場するのに宇宙人のハイテク感があまり感じられない場面が対比的に作品を彩っています。
そう、ジャズってやっぱりハイテク感とは対照的な人間らしさを感じる音楽じゃないですか!
70年代特有のサイケなレトロ感は『ゴジラ対ヘドラ』や『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』にもありました。
そこに本作では、あのジャズ調の音楽が組み合わさって、古くささから1周まわったカッコよさがあるんですね!
☆サイボーグと頭脳でつながるという先進的な発想の続編
さて『ゴジラ対メカゴジラ』の続編にして、ゴジラシリーズの一端の区切りとなる作品がこちらです。
『メカゴジラの逆襲』(1975年 監督:本多猪四郎 特撮:中野昭慶 出演:佐々木勝彦、藍とも子、平田昭彦、睦五郎、内田勝正 他)

シリーズ第1作目の『ゴジラ』に対し、2作目のタイトルは『ゴジラの逆襲』
そしてその第1作目から20年後に製作された『ゴジラ対メカゴジラ』に続く作品のタイトルが『メカゴジラの逆襲』というのがおもしろいですね。
この作品は、監督が第1作目の『ゴジラ』も手掛けた本多猪四郎で、彼が監督した他のゴジラ作品を観ても感じられるように、大人びた人間ドラマが描かれています。
その点で前作よりやや重めな内容もさることながら、メカゴジラのデザインも重厚になっています。
レインボーカラーがかかったピカピカの銀色ではなく、ところどころ黒ずんだいぶし銀という表現が似合うボディです。
胸部のディテールが“V”の字型に変更されているとのことで、そのせいか前作より鋭さも増しているように思えます。
因みに腕のイニシャルはMG2と、改良型であることをしっかり示しています!
こういった外見にプラスして、興味深い設定がその作動方法。
この作品に登場する「メカゴジラⅡ」は、藍とも子が演じるサイボーグ少女・桂の脳とリンクし、彼女の意思で操っています。
科学者である父親が学会から追われ、自身はというと実験中の事故で死んだのちにサイボーグとして蘇った少女が、このような形で地球支配を企む者たちに加担してしまうという設定は、当時としてはかなり先進的な重いストーリーだったのではないでしょうか。
意思がつながっていることを象徴するシーンとして、サイボーグ少女・桂がブラックホール第3惑星人の命令に対して、胸の前に腕を掲げる動作(※桂が実際にその動きをやっているのではなく、おそらくは意識の中で敬礼している)をメカゴジラも同時にするというのがあります。
私はこのシーンがすごくお気に入りです!
いぶし銀の鋭いボディと、サイボーグとの頭脳のリンクで、前作より更におぞましくもカッコよくもあるメカゴジラが登場するのがこの『メカゴジラの逆襲』ですね。
★これでもかと言わんばかりの全身兵器が見ていて楽しい
名前に「ゴジラ」とついているものの、その角ばった顔つきなどは明らかにゴジラとは別物の存在感があるメカゴジラ。
そして、これは1993年の『ゴジラVSメカゴジラ』に登場したGフォースのメカゴジラや、2002年の『ゴジラ×メカゴジラ』に登場した3式機龍にも言えることですが──


メカゴジラの名物ってやはり、全身から放つ数々の兵器ですね。
目から口から光線。
そして指はミサイルになっています。


首を後ろに向けたまま、ゴジラとキングシーサーによる挟み撃ちにも対抗する様。
立ち止まったままでもこれでもか!と言わんばかりのパフォーマンスです。
──今回は昭和のゴジラ映画に登場したメカゴジラの魅力について語りました。
発想としては“ゴジラのロボット版”
しかしながら、やっぱりゴジラとは似ても似つかない顔つき。
あくまでロボットなのだから、生物らしさはないはずだけど、愛着を感じる人は多いかと思います。
先ほども言いましたが、金属の体なのに、アンティークを眺めているような温かみを感じるものだから、小さいものであればなんか部屋に飾っておきたくなりませんか?


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- テーマ:特撮・SF・ファンタジー映画
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- カテゴリ:SF映画
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