『海底軍艦』──怪獣映画にはじまり、それ以外の東宝特撮も好きになる!②
- 2020/04/22
- 23:57
ゴジラなどの怪獣映画を観ているうちに、怪獣映画以外の特撮映画にも興味が沸いて観るようになった私。
そんな私の好きな作品のうち、前回は地球人が宇宙人に立ち向かう『地球防衛軍』について語りました(→記事参照)。

今回は世界を脅かす帝国を相手に、最強の軍艦が戦うこの作品について語ります。
『海底軍艦』(1963年 監督:本多猪四郎 特技監督:円谷英二 出演:高島忠夫、藤木悠、藤山陽子、上原謙、田崎潤、平田昭彦、小林哲子 他)


海底軍艦[→Prime Video]
【あらすじ】──カメラマンの旗中進(高島忠夫)と西部善人(藤木悠)はモデルの撮影中に、蒸気を発する謎の人間を目撃する。
それはかつて伝説として語られたムウ大陸を支配していた国・ムウ帝国の工作員だった。
その後2人のカメラマンは、被写体としてスカウトしようとしていた光國海運の秘書・神宮司真琴(藤山陽子)を追跡していたが、そこで彼女が光國海運の専務・楠見(上原謙)と共にムウ帝国工作員に誘拐されようとするのを阻止する。
ムウ帝国は世界に向けた脅迫フィルムによって、1万2千年前に海底に沈んだムウ大陸を支配していたこの帝国が高度な科学力を持って今も存在していることを示す。
そして彼らは地上世界の返還と、神宮司八郎による「海底軍艦」の建造の中止を要求する。
神宮司八郎は、終戦時に消息を絶っていた大日本帝国海軍の大佐で、神宮司真琴の父親である。
戦争のために家族を省みなかった父親の生存を知らされた真琴は彼に会うため、楠見らと共に海底軍艦を建造する根拠地の島へ向かう。──

☆風変わりな文明国家・ムウ帝国
このムウ帝国という国の描写はツッコミどころは多いですが、ロマンを感じさせられるものがあります。
まず、ムウ大陸という大陸(長音記号を用いて「ムー大陸」と表記されている場合が多い)をどこかで聞いたことがあるという人は多いかと思います。
私は名前を聞いたことがあるくらいで詳細は知りませんが、太平洋に存在していたとされる伝説上の大陸です。
その伝説を基に本作で描写されたムウ帝国は、衣装や建造物が古代を思わせる造形となっています。


そこは伝説の国らしいエキゾチックな雰囲気なのですが、おもしろいのは高度な科学力も持っているという設定です。

地熱をエネルギー源にすることで、豊かな文明を築いている海底帝国で、石に囲まれた街に宙を走る車も見受けられます。
いったいどうやって浮いているんだ?!
そこんところは謎です。
とにかく石造りの世界のレトロフューチャーです。
(よく私はレトロフューチャーという言葉を好んで使いますが、作品公開当時からしてみればレトロとは言いませんね…)
そして海底で暮らすことに適応した住人ならではの技術が、彼らの潜水艦。
地上世界の原子力潜水艦が耐えることのできない深度の水圧をものともしない潜水艦を持っています。
しかも光線兵器まで搭載しているとは!
いったい海底に住んでいて、どこからそんな技術を?
宴のような儀式のようなダンスをしたり、機能性よりも華やかさを重視した古代文明的な景観や人々の服装が画面を彩っている傍らで、現代的あるいは未来的な技術も持ち合わせているというのは、実に風変わりな空想科学描写です。
しかしなんというか…
劇中では悪として描かれていますが、こんな華やかさとテクノロジーを両方あわせ持つ国が実際にあったらおもしろいと思います。
中東の国がそれに近いかもしれませんね!
生活様式は現代的でも、イスラム教徒の伝統的な衣装や建造物が今も守られています。
★戦争の名残が表れた大日本帝国軍の勇姿
同名小説『海底軍艦』を原作にした本作ですが、その原作ではムウ帝国という架空の国ではなくロシアが敵として登場するそうです。
しかし映画が作られた当時はすでに、ロシアを敵として描くのは時代的に無理があるとして、ムウ帝国という架空の国を登場させたとのことです。
さすがに敗戦後に尚も連合国を敵にまわしたような描写はまずかったのでしょう。
実際にこの頃の日本は戦争をとっくに放棄して、連合国に対する敵意はもうなかったはずです。
それでも本作には愛国心の下に大日本帝国の再建を企てる軍人が勇ましく活躍するという、今だったら問題視されそうな演出が見受けられます。
大日本帝国軍というと、全てではないですが、国際的には悪者に扱われています。
しかしたとえそうであっても、本作に登場する、神宮司大佐をはじめとした帝国海軍の残党で組織された「轟天建武隊」が純粋にカッコいいんです。
神宮司大佐のあのブレない姿勢が、敗戦国の負い目から少しばかり遠ざかれる気持ちにさせられます。
旗中から「戦争気違い」と言われてしまうし、あの状況からそう言いたい旗中の気持ちもわかりますが、誇りと信念を持つ神宮司大佐は本作における孤高のヒーローと言えます。
さすがに戦後十数年も経ってからですが、それでもまだ当時は日本軍の良い面を少なからず表現した映画が比較的堂々と作れた頃だったのでしょう。
おそらく今はこんな映画は作れません。
ただし実際には、愛国心を理解できない世代である神宮司大佐の娘と、親子の間の溝を埋めようと後押しするカメラマン、そして神宮司大佐と戦争時代を共にした良き理解者でありつつも彼に時代の変化への悟りを促そうとする海運会社の専務といった複数の視点がそこにはあります。

よって戦争や軍国に対する一方的な讚美になることなく、この点においては多くの人から内容への理解を得られる作品になっているのではないかと思います。
☆日本のためではなく世界を救うために轟天号が出撃する!
元は神宮司大佐が大日本帝国の再建のために建造した海底軍艦「轟天号」
クライマックスではその性能の高さ、頼もしさがベールを脱ぎます。

海底に潜れるだけでなく空を飛ぶこともできる、水陸両用ならぬ水空両用と言うべき軍艦です。


前回記事の『地球防衛軍』に登場するα号やβ号と同じく垂直離着陸機の仕組みで浮いていることになりますね。
搭載された武器でまず目につくのは艦首にあるドリルです。
これで障害物に穴をあけて突き進む強引さ!
しかし一番の目玉はそのドリルの先端から放たれる冷線砲。
物体を凍らせる絶対零度の光線を放つビーム砲です。
(『ゴジラ×メカゴジラ』の3式機龍の兵器「アブソリュート・ゼロ」の原点はここにあったのか!)
他にもさまざまな武装はされていますが、劇中で何かと印象深いのはこの冷線砲でマンダやムウ帝国人を凍らせてしまう、けっこうムゴいシーンです。


その高い戦闘力を知っているがゆえにムウ帝国人が驚異と見なし、彼らが建造を阻止しようとする──
それほどの性能を誇る轟天号を、神宮司大佐はついに世界を救うために出撃させます。

「錆び付いた鎧を脱いだら清々した」
娘と対立し、旗中や楠見の説得によって、誇り高き帝国海軍の勇姿の矛先が世界平和を取り戻すためのムウ帝国撃滅へと変化する心変わりが微笑ましいです。
兵器としての性能を見せつけるだけでなく、それを建造した者たちが世界中の願いに応えて戦う姿にこそ、この作品が一方的な日本の軍国讚美にならない示しとなっています。
★さすがは本多猪四郎監督!どこか哀しいラストシーン
世界を恐怖に陥れるムウ帝国を倒す頼もしき轟天号。
この作品の実に斬新な演出としてあげられる点が、艦内に敵国の皇帝を乗せた状態で敵国を攻撃していくところです。


ムウ帝国がやられるものかと言わんばかりの強気の姿勢を見せる皇帝を前に、轟天号の力をお見せしようと堂々たる態度で突き進む神宮司大佐。
高度な文明を誇った海底の帝国が、皇帝が見ている目の前で次々と破壊されていく様は、日本軍の力強さが表現されていると同時に哀しくもあります。
世界にとっての恐怖となったムウ帝国にも、人々の暮らしと栄光があったでしょう。

本作で私が欠けていると思うのが、子どもが出てこないという点なのですが(しかし出ないでいてくれたほうがいい…)、現実の戦争では相手国にも罪のない人々がいて、家族がいて、子どもがいます。
そういうところまで想像を膨らませながら観ると、悪の帝国がことごとく撃滅される本作のラストシーン──
実はかつての大日本帝国を鏡で映しているようにも見えないでしょうか?
海の中で崩壊していく自国を見て、自らも捨て身で海に飛び込むムウ帝国皇帝に理解を示す神宮司大佐。
その傍らには、やはり愛国心や戦争の無情さを理解できない神宮司真琴の憐れみの表情があります。
こういった、単純な喜ばしき勝利という視点だけに偏ることなく観客の心に余韻を響かせる演出は、『ゴジラ』や『空の大怪獣 ラドン』、そして前回記事の『地球防衛軍』などでも感じ取れる本多猪四郎監督の共通の魅力と言えます。
──というわけで最強の軍艦が活躍する作品について語りましたが、実は私が轟天号を知るきっかけとなったのは『ゴジラ FINAL WARS』です。
ゴジラのみならず、さまざまな東宝特撮作品へのオマージュが見られるあの作品は、いろいろ詰め込んだことによってゴジラの立ち位置が微妙で賛否も分かれていますが、轟天号のカッコ良さが際立っている作品でもあります。
正確には、初見ではダサいけどだんだんカッコ良く思えてくるメカニックというのが私の感覚です。
それは神宮司大佐やゴードン大佐という、強敵を目の前にしても不屈に立ち向かう人物の存在と、ドリルで突っ込むという豪快な攻撃手段が重なりあってできあがる感覚です。
『惑星大戦争』や『新海底軍艦』はまだ観ていないのですが、やはり観ておきたいところですね。


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そんな私の好きな作品のうち、前回は地球人が宇宙人に立ち向かう『地球防衛軍』について語りました(→記事参照)。

今回は世界を脅かす帝国を相手に、最強の軍艦が戦うこの作品について語ります。
『海底軍艦』(1963年 監督:本多猪四郎 特技監督:円谷英二 出演:高島忠夫、藤木悠、藤山陽子、上原謙、田崎潤、平田昭彦、小林哲子 他)

【あらすじ】──カメラマンの旗中進(高島忠夫)と西部善人(藤木悠)はモデルの撮影中に、蒸気を発する謎の人間を目撃する。
それはかつて伝説として語られたムウ大陸を支配していた国・ムウ帝国の工作員だった。
その後2人のカメラマンは、被写体としてスカウトしようとしていた光國海運の秘書・神宮司真琴(藤山陽子)を追跡していたが、そこで彼女が光國海運の専務・楠見(上原謙)と共にムウ帝国工作員に誘拐されようとするのを阻止する。
ムウ帝国は世界に向けた脅迫フィルムによって、1万2千年前に海底に沈んだムウ大陸を支配していたこの帝国が高度な科学力を持って今も存在していることを示す。
そして彼らは地上世界の返還と、神宮司八郎による「海底軍艦」の建造の中止を要求する。
神宮司八郎は、終戦時に消息を絶っていた大日本帝国海軍の大佐で、神宮司真琴の父親である。
戦争のために家族を省みなかった父親の生存を知らされた真琴は彼に会うため、楠見らと共に海底軍艦を建造する根拠地の島へ向かう。──

☆風変わりな文明国家・ムウ帝国
このムウ帝国という国の描写はツッコミどころは多いですが、ロマンを感じさせられるものがあります。
まず、ムウ大陸という大陸(長音記号を用いて「ムー大陸」と表記されている場合が多い)をどこかで聞いたことがあるという人は多いかと思います。
私は名前を聞いたことがあるくらいで詳細は知りませんが、太平洋に存在していたとされる伝説上の大陸です。
その伝説を基に本作で描写されたムウ帝国は、衣装や建造物が古代を思わせる造形となっています。


そこは伝説の国らしいエキゾチックな雰囲気なのですが、おもしろいのは高度な科学力も持っているという設定です。

地熱をエネルギー源にすることで、豊かな文明を築いている海底帝国で、石に囲まれた街に宙を走る車も見受けられます。
いったいどうやって浮いているんだ?!
そこんところは謎です。
とにかく石造りの世界のレトロフューチャーです。
(よく私はレトロフューチャーという言葉を好んで使いますが、作品公開当時からしてみればレトロとは言いませんね…)
そして海底で暮らすことに適応した住人ならではの技術が、彼らの潜水艦。
地上世界の原子力潜水艦が耐えることのできない深度の水圧をものともしない潜水艦を持っています。
しかも光線兵器まで搭載しているとは!
いったい海底に住んでいて、どこからそんな技術を?
宴のような儀式のようなダンスをしたり、機能性よりも華やかさを重視した古代文明的な景観や人々の服装が画面を彩っている傍らで、現代的あるいは未来的な技術も持ち合わせているというのは、実に風変わりな空想科学描写です。
しかしなんというか…
劇中では悪として描かれていますが、こんな華やかさとテクノロジーを両方あわせ持つ国が実際にあったらおもしろいと思います。
中東の国がそれに近いかもしれませんね!
生活様式は現代的でも、イスラム教徒の伝統的な衣装や建造物が今も守られています。
★戦争の名残が表れた大日本帝国軍の勇姿
同名小説『海底軍艦』を原作にした本作ですが、その原作ではムウ帝国という架空の国ではなくロシアが敵として登場するそうです。
しかし映画が作られた当時はすでに、ロシアを敵として描くのは時代的に無理があるとして、ムウ帝国という架空の国を登場させたとのことです。
さすがに敗戦後に尚も連合国を敵にまわしたような描写はまずかったのでしょう。
実際にこの頃の日本は戦争をとっくに放棄して、連合国に対する敵意はもうなかったはずです。
それでも本作には愛国心の下に大日本帝国の再建を企てる軍人が勇ましく活躍するという、今だったら問題視されそうな演出が見受けられます。
大日本帝国軍というと、全てではないですが、国際的には悪者に扱われています。
しかしたとえそうであっても、本作に登場する、神宮司大佐をはじめとした帝国海軍の残党で組織された「轟天建武隊」が純粋にカッコいいんです。
神宮司大佐のあのブレない姿勢が、敗戦国の負い目から少しばかり遠ざかれる気持ちにさせられます。
旗中から「戦争気違い」と言われてしまうし、あの状況からそう言いたい旗中の気持ちもわかりますが、誇りと信念を持つ神宮司大佐は本作における孤高のヒーローと言えます。
さすがに戦後十数年も経ってからですが、それでもまだ当時は日本軍の良い面を少なからず表現した映画が比較的堂々と作れた頃だったのでしょう。
おそらく今はこんな映画は作れません。
ただし実際には、愛国心を理解できない世代である神宮司大佐の娘と、親子の間の溝を埋めようと後押しするカメラマン、そして神宮司大佐と戦争時代を共にした良き理解者でありつつも彼に時代の変化への悟りを促そうとする海運会社の専務といった複数の視点がそこにはあります。

よって戦争や軍国に対する一方的な讚美になることなく、この点においては多くの人から内容への理解を得られる作品になっているのではないかと思います。
☆日本のためではなく世界を救うために轟天号が出撃する!
元は神宮司大佐が大日本帝国の再建のために建造した海底軍艦「轟天号」
クライマックスではその性能の高さ、頼もしさがベールを脱ぎます。

海底に潜れるだけでなく空を飛ぶこともできる、水陸両用ならぬ水空両用と言うべき軍艦です。


前回記事の『地球防衛軍』に登場するα号やβ号と同じく垂直離着陸機の仕組みで浮いていることになりますね。
搭載された武器でまず目につくのは艦首にあるドリルです。
これで障害物に穴をあけて突き進む強引さ!
しかし一番の目玉はそのドリルの先端から放たれる冷線砲。
物体を凍らせる絶対零度の光線を放つビーム砲です。
(『ゴジラ×メカゴジラ』の3式機龍の兵器「アブソリュート・ゼロ」の原点はここにあったのか!)
他にもさまざまな武装はされていますが、劇中で何かと印象深いのはこの冷線砲でマンダやムウ帝国人を凍らせてしまう、けっこうムゴいシーンです。


その高い戦闘力を知っているがゆえにムウ帝国人が驚異と見なし、彼らが建造を阻止しようとする──
それほどの性能を誇る轟天号を、神宮司大佐はついに世界を救うために出撃させます。

「錆び付いた鎧を脱いだら清々した」
娘と対立し、旗中や楠見の説得によって、誇り高き帝国海軍の勇姿の矛先が世界平和を取り戻すためのムウ帝国撃滅へと変化する心変わりが微笑ましいです。
兵器としての性能を見せつけるだけでなく、それを建造した者たちが世界中の願いに応えて戦う姿にこそ、この作品が一方的な日本の軍国讚美にならない示しとなっています。
★さすがは本多猪四郎監督!どこか哀しいラストシーン
世界を恐怖に陥れるムウ帝国を倒す頼もしき轟天号。
この作品の実に斬新な演出としてあげられる点が、艦内に敵国の皇帝を乗せた状態で敵国を攻撃していくところです。


ムウ帝国がやられるものかと言わんばかりの強気の姿勢を見せる皇帝を前に、轟天号の力をお見せしようと堂々たる態度で突き進む神宮司大佐。
高度な文明を誇った海底の帝国が、皇帝が見ている目の前で次々と破壊されていく様は、日本軍の力強さが表現されていると同時に哀しくもあります。
世界にとっての恐怖となったムウ帝国にも、人々の暮らしと栄光があったでしょう。

本作で私が欠けていると思うのが、子どもが出てこないという点なのですが(しかし出ないでいてくれたほうがいい…)、現実の戦争では相手国にも罪のない人々がいて、家族がいて、子どもがいます。
そういうところまで想像を膨らませながら観ると、悪の帝国がことごとく撃滅される本作のラストシーン──
実はかつての大日本帝国を鏡で映しているようにも見えないでしょうか?
海の中で崩壊していく自国を見て、自らも捨て身で海に飛び込むムウ帝国皇帝に理解を示す神宮司大佐。
その傍らには、やはり愛国心や戦争の無情さを理解できない神宮司真琴の憐れみの表情があります。
こういった、単純な喜ばしき勝利という視点だけに偏ることなく観客の心に余韻を響かせる演出は、『ゴジラ』や『空の大怪獣 ラドン』、そして前回記事の『地球防衛軍』などでも感じ取れる本多猪四郎監督の共通の魅力と言えます。
──というわけで最強の軍艦が活躍する作品について語りましたが、実は私が轟天号を知るきっかけとなったのは『ゴジラ FINAL WARS』です。
ゴジラのみならず、さまざまな東宝特撮作品へのオマージュが見られるあの作品は、いろいろ詰め込んだことによってゴジラの立ち位置が微妙で賛否も分かれていますが、轟天号のカッコ良さが際立っている作品でもあります。
正確には、初見ではダサいけどだんだんカッコ良く思えてくるメカニックというのが私の感覚です。
それは神宮司大佐やゴードン大佐という、強敵を目の前にしても不屈に立ち向かう人物の存在と、ドリルで突っ込むという豪快な攻撃手段が重なりあってできあがる感覚です。
『惑星大戦争』や『新海底軍艦』はまだ観ていないのですが、やはり観ておきたいところですね。

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- テーマ:特撮・SF・ファンタジー映画
- ジャンル:映画
- カテゴリ:映画
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