物理が好きになる?ロマンチックな宇宙概論 『神様のパズル』
- 2015/09/11
- 02:50

複雑な物理学の説明もこの映画の中で聞いてると、快感になってくる?
それ、私だけ?
青春ラブコメながら、ただのラブコメで終わらない。
『

それは話しの軸が、大学生たちと天才少女が「宇宙は創れるか」というテーマに挑むというところにあります。
宇宙概論について飛び交う人物たちの台詞。
こういう世界に携わらない人たち、それこそ理系の話題が苦手という人たちにはついていけないかもしれない…。
かと思いきや、人物たちのやりとり、特に天才少女の穂瑞沙羅華(ホミズサラカ)の言葉をじっくり聞いていると、心地よい音楽を聴いているような気持ちにさせられる…、
…いや、だからそれがもしかしたら私だけ?
物理が苦手な人でも、この映画の中で話しに耳を傾けると、ものすごく魅力的な学問に思えてくると、共感できる人がいたらうれしいです!
そして青春もの、ラブコメというジャンルは日本映画には当たり前にたくさんありますが、
──日本映画界の皆さん、もっとこれくらい知的好奇心を煽るようなことをやってほしいです!
あの素晴らしいVFXで見せる『ジュラシック・パーク』だって映像の迫力だけでなく、恐竜を甦らせるための説得力ある理論を述べるシーンにこそ興味をそそられた人は多いはず──。
宇宙という途方もなく、そして壮大な難問に熱く討論を交わす内容であるがゆえに、決して軽い青春ラブコメにならない見応えに「観てよかった」と思えます。
そして終盤は天才少女の苦悩も描かれており、それを救おうとする主人公、綿貫基一(市原隼人)は、どちらかというと我々に近い人物像で安堵感をもたらされます。
もちろん天才少女の穂瑞沙羅華(谷村美月)の人物像も同じく魅力的ではあるが、この人物のモデルとなっているのが、あの脳機能学者の苫米地英人教授であることが興味深いです。
天才ぶりは確かに苫米地教授のイメージそのものですが、ここまで苦悩したりするイメージはない…。
いや、まあ、それは映画なりの脚色が必要なので決しておかしくはないのですが。
そしてその苫米地教授が作品の監修も務めているわけで、どおりで複雑な宇宙概論をズバズバッと役者たちが口にするシーンがあるわけだ!
そして苫米地さん本人がチラッと講義の場面で出演しているところがおもしろいですね。
反物質に超ひも理論──、はい、調べてみるとやっぱり…難しいです。
こりゃ物理学の入門書なるものでも読んでみるところからになりそうだわ!
ええ?でも物理学って踏み込んでいけばおもしろそうな学問じゃないですか?
余談ですがこの映画、三池崇史監督としては珍しい作風かもしれません。
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