ホラーはメイド・イン・ジャパンが最高!『女優霊』『リング』の中田秀夫監督による最新作『劇場霊』
- 2015/10/21
- 02:28

『リング』シリーズはあまりにも有名、『仄暗い水の底から』そして比較的、記憶に新しいのは『クロユリ団地』──。
決してホラーが専門ではないとのことですが、『リング』のハリウッドリメイク版の2作目『ザ・リング2』でも監督を務めたこともあり、やはりホラーで活躍しているイメージは十分に強いと言っていいでしょうか。
中田秀夫監督のホラー最新作『劇場霊』がもうすぐ公開されます。
ホラーは見慣れているし、怖さは期待しすぎないほうがいいかもしれません。
しかし猟奇殺人鬼やら怪物やらスプラッターなどでは表現しない──"静"の表現で魅せる──ジャパニーズホラーはいつも捨てがたいジャンルです。
しかも"霊"を取り扱ったモノでもやっぱ、欧米を舞台にした作品より日本を舞台にした作品のほうが、独特の湿度感があるような気がします。
いわゆる「寒気」「背筋が凍る」たぐいの恐怖でくる映画は、もっともっと欲しいところです。
そして11月21日(土)に全国公開される『劇場霊』の前作、『

1996年、もう『リング』よりも前の作品ですが、これを私はDVDで初めて観ました。
──撮影されたフィルムに映る不気味な映像。
主人公にはどこか見覚えがある。
そして撮影所で不可解な怪奇現象が──。
さりげなく後ろに写り込む霊。
正に求めている"霊"の表現のしかた。
ただ、公開当時は「怖くない」という不評もあったとのことです。
……そうですね、とらえようによっては表現がソフトなのかもしれません。
そこが賛否が分かれるところでしょうか?
実際、その後に「今度こそは怖がらせてやる」という意気込みが込められた作品が『リング』だそうで、確かにあちらのほうがビビッドな霊の存在感があります(顔を見せすぎないというのが制作者による改善ポイントだそう)。
主演は柳憂怜(柳ユーレイ)。
『呪怨』のビデオオリジナル版にも出演していましたね。
そして脚本を手掛けた高橋洋が本作のモチーフにしたという『シェラ・デ・コブレの幽霊』は劇場公開されることなく封印されたアメリカ映画だそうで、なんかそっちも観てみたい……。
怖さの度合いに対する評価は別にして、残虐シーンで推すたぐいのホラーに飽きている人にとっては、こういう作品こそ観たいのではないでしょうか。
「怖いのは苦手」という人なら尚更、十分にヒヤッとさせられるかもしれません。
新作の『劇場霊』も劇場へ足を運びつつ、この過去の作品『女優霊』も是非、チェックしてみてはいかがでしょうか。
コワいと感じるかどうか、あなたの目で是非確かめてみてください。



- 関連記事
-
- これってホラー映画? 安里麻里監督『バイロケーション』(ちょいネタバレあり):ブログ改訂
- ☆ジャパニーズホラーにミステリーな魅力!『残穢 ─ 住んではいけない部屋 ─』観ました
- ホラーはメイド・イン・ジャパンが最高!『女優霊』『リング』の中田秀夫監督による最新作『劇場霊』
- ハロウィンに青木ヶ原樹海?! ツッコミどころ覚悟の外国ホラー映画『呪』
- 清水崇監督によるハリウッド映画最新作 『7500』
- テーマ:映画情報
- ジャンル:映画
- カテゴリ:ホラー映画
- CM:0
- TB:0