スティーブン・スピルバーグ&トム・クルーズの近未来SF『マイノリティ・リポート』

前回ではリンプ・ビズキットの話しで映画『ミッション:インポッシブル2』の作品タイトルに軽く触れました。
今回はその繋がりでトム・クルーズ主演の映画で特に筆者が好きな作品を取り上げます。
その作品とは『


監督はスティーブン・スピルバーグ。
後にも先にもたぶん筆者がこれほどにまで愛してやまない近未来SF映画は他にないと思います。
このストーリーの発想からしておもしろいです!
──予知能力者(プリコグ)の力によってこれから起こる犯罪を予知し、犯人が犯行にいたる前に逮捕してしまうというシステムによって犯罪が激減した未来。
このシステムによる犯罪防止に
のめり込む刑事ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)。
新たな殺人予告に映る犯人がなんと自分自信。
逃走する中で、ジョンがなぜ殺人を犯すことになるのか、そしてこの犯罪予防システムの欠陥が明らかになっていく──。
かれこれ2002年に公開された作品なんですが、今観てもその映像世界とシナリオに魅力を感じます。
犯罪予防システムの良し悪しは別にして、特にあの自動で運転してくれる車が最高です!
あんなの早く実現されないかなと思います。
何せこのクールなフィルムの色彩がものすごく好きで、それを見ているだけでもワクワクします。
それでいてスペクタクルな映像技術や非現実的な世界観で見せるだけのSF映画とは違うテーマがあり、ストーリーが面白い!
予知能力者という設定を除けば、現在我々がいる世界からの地続きで描かれているような未来──。
その中で繰り広げられるアクションとサスペンス、そして哲学的要素。
これをテンポよく観る人を惹きつける演出で見事に映像化してしまうところは、やはりスティーブン・スピルバーグの得意とするところなのでしょう。
マイケル・クライトンの緊迫感ある原作小説を基に製作され大ヒットしたのが、あの『ジュラシック・パーク』ですからね。
あちらもただスペクタクルな映像で売っているだけでなく、当時盛んに行われていた遺伝子研究をテーマとした哲学的要素が前面に出されていたからこその傑作と言えます!
SF映画は飽きたなとか、SF映画で何か面白いのないかなと思いながらレンタルショップで作品を探し回ってる方。
まだこの作品を見ていない人は是非見て頂きたいです。
では次回はもう1つ筆者が大好きな、トム・クルーズ主演の作品で、そこで使われたサントラにも触れつつ述べたいと思います。
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