地雷を踏んでしまったら…というスリラー映画②──実話をもとにした作品『アフガン・レポート』
- 2016/09/10
- 21:23
いや、スリラー映画というのはちょっとおかしいでしょうか?
しかし単純に戦争映画、戦争アクションととれば、あまりに無情。
『ランボー3 怒りのアフガン』のような敵軍との戦闘シーンで沸かせる作品ではない。
この砂漠地帯で実際に起きた戦いの相手は過去に埋められた地雷です!
いずれにしても前回紹介した地雷を取り扱った映画2作品は、踏んですぐには爆発せず、脚を離したら爆発するという型式の物でした。
脚を離せず、身動きがとれない!さあどうする?という緊張感の映画でした。
今回紹介するのは踏んだ瞬間に爆発する映画で、本当に痛々しい話しなんで苦手な人には少々キツいかもしれません。
『アフガン・レポート』(2014年 監督:ポール・ケイティス 出演:デヴィッド・エリオット、マーク・スタンリー 他)


アフガン・レポート [DVD][→Amazon]
【あらすじ】──舞台は2006年のアフガニスタン─。
タリバン勢力掃討のため任務を遂行するイギリス軍部隊の兵士の1人が地雷を踏んでしまい、脚を失うという重症を負う。
そこは80年代にロシア軍が大量の地雷を埋めた地雷源だった。
仲間の兵士たちが救助に向かうが、さらに地雷が爆発し負傷していく兵士たち。
救出に来たヘリコプターの風でさえも危険な極限状態の中で起きた実話に基づく悲劇。──
他愛もないジョークを言いながら任務を行う兵士たちの和やかな雰囲気から、地雷を踏んでしまう直前までのハラハラ感。
そして脚を失う描写のリアルな痛々しさ。
これが実話を元にした話だということが、また生々しく戦場の悲惨さを表しています。
敵の攻撃とは無関係な原因による、これは不運な事故といったほうがいいでしょうか。
しかし彼らが向かおうとしたその先は、いま正に相手にしている敵の陣地。
昔も今も世の中で起きている戦争による爪痕が、皮肉に垣間見える、これが現実なのです。
危険と隣り合わせの中での応急処置と救出作業により、新たに襲う地雷の恐怖は、見た後に砂利道を歩きたくなくなるスリルが伝わってきます。
近づけば危険、しかし衛生兵が処置を行わなければ負傷兵を救えないという板挟み。
これぞリアルスリラーと言えます。
と同時に、極限の苦難を乗り越えた、実在の兵士たちの姿に迫った戦争ドラマでもあります。
それにしても──誰でもそうでしょうけど──戦場になんか足を踏み入れたくない!
戦争は映画やゲームの中だけで充分です。


アフガン・レポート(字幕版)[→Prime Video]
ツイッターもよろしく!↓
https://twitter.com/ongaku_eiga
しかし単純に戦争映画、戦争アクションととれば、あまりに無情。
『ランボー3 怒りのアフガン』のような敵軍との戦闘シーンで沸かせる作品ではない。
この砂漠地帯で実際に起きた戦いの相手は過去に埋められた地雷です!
いずれにしても前回紹介した地雷を取り扱った映画2作品は、踏んですぐには爆発せず、脚を離したら爆発するという型式の物でした。
脚を離せず、身動きがとれない!さあどうする?という緊張感の映画でした。
今回紹介するのは踏んだ瞬間に爆発する映画で、本当に痛々しい話しなんで苦手な人には少々キツいかもしれません。
『アフガン・レポート』(2014年 監督:ポール・ケイティス 出演:デヴィッド・エリオット、マーク・スタンリー 他)

【あらすじ】──舞台は2006年のアフガニスタン─。
タリバン勢力掃討のため任務を遂行するイギリス軍部隊の兵士の1人が地雷を踏んでしまい、脚を失うという重症を負う。
そこは80年代にロシア軍が大量の地雷を埋めた地雷源だった。
仲間の兵士たちが救助に向かうが、さらに地雷が爆発し負傷していく兵士たち。
救出に来たヘリコプターの風でさえも危険な極限状態の中で起きた実話に基づく悲劇。──
他愛もないジョークを言いながら任務を行う兵士たちの和やかな雰囲気から、地雷を踏んでしまう直前までのハラハラ感。
そして脚を失う描写のリアルな痛々しさ。
これが実話を元にした話だということが、また生々しく戦場の悲惨さを表しています。
敵の攻撃とは無関係な原因による、これは不運な事故といったほうがいいでしょうか。
しかし彼らが向かおうとしたその先は、いま正に相手にしている敵の陣地。
昔も今も世の中で起きている戦争による爪痕が、皮肉に垣間見える、これが現実なのです。
危険と隣り合わせの中での応急処置と救出作業により、新たに襲う地雷の恐怖は、見た後に砂利道を歩きたくなくなるスリルが伝わってきます。
近づけば危険、しかし衛生兵が処置を行わなければ負傷兵を救えないという板挟み。
これぞリアルスリラーと言えます。
と同時に、極限の苦難を乗り越えた、実在の兵士たちの姿に迫った戦争ドラマでもあります。
それにしても──誰でもそうでしょうけど──戦場になんか足を踏み入れたくない!
戦争は映画やゲームの中だけで充分です。

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