ウォシャウスキーやジェームズ・キャメロンも絶賛した押井守の異色のSF作品『アヴァロン』

0 0
「すべての映画はアニメである」

「映画は1回観ただけで理解したつもりになる必要があるのか」

その映像を観た瞬間に前者を、内容を観た後に後者の言葉を、
押井守作品にまだまだ初心者な私は実感しました。

『アヴァロン』(2001年 監督:押井守 出演:マウゴジャータ・フォレムニャック、ヴァディスワフ・コヴァルスキ 他)


アヴァロン [Blu-ray][→Amazon]

【あらすじ】──近未来、若者を熱狂させているオンラインゲーム『アヴァロン』

仮想現実空間で単独もしくはパーティを組み、実在の武器や兵器を用いて戦う。

ランクに応じたミッションをクリアすることで現実世界で使える報酬を得ることができる。

しかし、現実世界に戻れずに未帰還者となるプレイヤーもいる、過激な非合法ゲームでもあった。──


ここからのあらすじは語り出せばあるし、他の文献でも述べられています。

しかし初めて観る人に、ブログ冒頭の「映画は1回観ただけで理解したつもりになる必要があるのか」という部分を楽しんでいただくため、あえて割愛しましょう(笑)

そういうと、あらすじを言えばわかってしまう内容ととらえてしまうかもしれません。

そして逆に、あらすじを見なければ本当に1回観ただけででは理解しにくいという人もいるのではないでしょうか。

人物の配置、それぞれの背景を奥深く設定したストーリーから、わかればおもしろい見応えのある作品です。

そうは言ってもそのマニアックな世界観は、好き嫌いが分かれるでしょう。

「すべての映画はアニメである」という監督の考えは、その映像を見れば正にそのとおりと言えます。

実写の作品ではあるけど、どこかアニメっぽい。

ここがやはり押井守節で、強い個性と世界観が伝わってきます。

この作品ですごいのは、撮影がポーランドで半年間に渡って行われ、劇中の武器はポーランド軍の本物が使われ、そしてエキストラにもポーランド軍が起用されているというところです。

作品の製作そのものへの力の入れようと同時に、押井守さんのマニアックぶりが表れています。

ちなみに主人公アッシュが飼っている犬がバセットハウンドであるところもやはり押井守監督のこだわりなのか。

私が大好きな作品の1つ『イノセンス』ではバトーが飼っていたし、『スカイ・クロラ』でも整備士の笹倉永久のそばで走り回っていましたね。

公開当時、『マトリックス』のラリー・ウォシャウスキーや『アバター』のジェームズ・キャメロンも絶賛したこの作品。

小難しい映画が苦手な人も食わず嫌いなくご覧になってみてはいかがでしょうか。

1回で理解する必要はありません。

その世界に浸かりこんでみてください!


アヴァロン[→Prime Video]


ツイッターもよろしく!↓
https://twitter.com/ongaku_eiga





アサルトガールズ [Blu-ray][→Amazon]
関連記事
ページトップ