リアル鬼ごっこより私はこっちが好きです! 山田悠介原作『ライヴ』
- 2016/09/24
- 03:36
なんだか久しぶりに日本の映画を取り上げます。
というより、全体的に洋画のブログが多くなりがちなんですね。
今回取り上げるその日本の映画というのが山田悠介の小説が原作なんですが、肩を楽にして観られるようなエンターテイメント作品といったところでしょうか。
私は山田悠介原作の映画で『リアル鬼ごっこ』はすべて観ました。
映画としての重量感、厚みはやや欠けてる感は否めないですが、発想としては好きです。
シリーズ化しただけでなく、続編ごとにちゃんと前作との関連付けのあるストーリーにしているところは作品としての深みを持たせる意味で成功していると思えます。
特に柴田一成が監督した1と2が好きで、安里麻里が監督した3、4、5は新三部作として雰囲気が少し変わりました。
そしてそれまでのノリをガラッと変えたのが、JKたちが惜しみなく人体破壊されるシーンが痛快な、さすがは園子温監督作品!
あの容赦なきやり過ぎ感も個人的には嫌いじゃないです!
しかし、そんなリアル鬼ごっこのシリーズより私がすきな山田悠介原作の映画がこちら!
『ライヴ』(2014年 監督:井口昇 出演:山田裕貴、大野いと 他)


ライヴ Blu-ray[→Amazon]
【あらすじ】──主人公はフリーターの青年、田村直人。
彼の家に山田悠介の小説『ライヴ』が届いた。
さらに彼の携帯に届いた母親の監禁映像。
謎の男から「母親に殺人ウィルスを注射されたくなければ、小説『ライヴ』に隠されたヒントを解き、デスレースに参加しろ」という電話が。
レースに参加した、それぞれ大切な人を誘拐された者たち。
母親を助けるため、直人はレース参加する。──
監督はリアル鬼ごっこシリーズとは違うが、やはり原作者が同じせいか、似た雰囲気の作品になっています。
言ってしまえば、ものすご~ぐ人物たちを追い詰める死のゲームですね。
そして!ユニークなのが、原作小説にそのままそったストーリーではなく、その原作小説がレースを勝ち進むためのヒントを記した道具として登場するというシュールな設定です。


ライヴ (角川文庫) 文庫[→Amazon]
これって実質、小説そのものが原作になっていないということなのですが、そういうのも逆に原作を読んだ人たちからして見劣りしないことに一役かっているかもしれません。
さらに言えば私は小説はほとんど読まず、本作品の原作も読んだことがないながら、この映画は1つの作品として楽しめました。
まるで戦隊ものの悪者みたいな格好の鬼が襲ってくるのとは違い、ボウガンのような武器を持った女が妙にエロかったり、チェーンソーを腕に付けて暴れるヤツがいたりと、エンタメ要素としてはこちらのほうがカラフルな印象があります。
そして、シリアス要素も忘れていないところはリアル鬼ごっこと同じなのですが…。
つまりは大作映画を観るときの構えで観てはいけないのは当然ながら、サクッと楽しめる良い意味でB級よりな娯楽作です。
ヒロイン役の大野いとがナチュラルなかわいさがあっていいですね!
ところで先にも述べましたが、失礼ながら私は山田悠介の小説を読んだことがありません。
彼の作風はやはり死に追いやられるようなゲームという内容だったりでバッドエンドも多いそうですね。
映画からつかみとる限り、難解なミステリーや社会派な内容とは違うながら、独創的なストーリーでなかなかおもしろそうなので、食わず嫌いなく読んでみようか。
山田悠介とは別ですが、以前ブログに取り上げた『神様のパズル』は原作小説も読んでみましたが、こんなにも文学に疎い私が夢中になって読んでしまいました(→記事参照)。


ライヴ[→Prime Video]


ライヴ (角川文庫)[→Kindleでダウンロード]
ツイッターもよろしく!↓
https://twitter.com/ongaku_eiga
【追記】──後に原作小説も読みました。
思ってた通り、いや思ってたよりも原作と映画は違いますね!
やっぱり原作小説のある映画は、できるだけ原作も読んでおきたいところです。
というより、原作を知ってしまうと正直、映画のほうがショボく感じてしまいます。
映画のほうが作品としておもしろくないわけではないですが…。
とにかく、ここはどんな作品にしても文章の持つ力というものがありますね。
この山田悠介原作の『ライヴ』も小説のほうが1人ひとりの人物の背景や苦悩、苦痛や心情がリアルに伝わってきます。
以前の記事でも述べましたが、例えばあの『ジュラシック・パーク』だって、スピルバーグ監督によるスペクタクルなVFXを駆使した映像が映画史において強い存在感があります。
しかし、作品が持つテーマ性そのものをより深く楽しむには、マイケル・クライトンの原作を読んでみることを強くオススメします!
そればかりか!はっきり言って原作小説の『ジュラシック・パーク』のほうがある意味スリリングでハラハラします!
恐竜に殺される人数はこちらのほうが多いし、殺され方の生々しさが文章で恐ろしく伝わってきます。
小型恐竜が襲ってくる場面ともなればホラーとも言えます!
これをそのまま映像化すれば、とても子供といっしょには観られないかもしれません。
おっと、いきなり洋画のスペクタクル作品に話が脱線しましたが、邦画も洋画もやはり原作がある作品は、その原作のほうを先にでも後でもチェックしておきたいなということでまとめます。
だからやっぱりそうなんですよね…、ダン・ブラウンの小説も読んでおきたいし、その他、過去に観た映画を掘り起こせば、アレもコレもと思い浮かびそうです…。
というより、全体的に洋画のブログが多くなりがちなんですね。
今回取り上げるその日本の映画というのが山田悠介の小説が原作なんですが、肩を楽にして観られるようなエンターテイメント作品といったところでしょうか。
私は山田悠介原作の映画で『リアル鬼ごっこ』はすべて観ました。
映画としての重量感、厚みはやや欠けてる感は否めないですが、発想としては好きです。
シリーズ化しただけでなく、続編ごとにちゃんと前作との関連付けのあるストーリーにしているところは作品としての深みを持たせる意味で成功していると思えます。
特に柴田一成が監督した1と2が好きで、安里麻里が監督した3、4、5は新三部作として雰囲気が少し変わりました。
そしてそれまでのノリをガラッと変えたのが、JKたちが惜しみなく人体破壊されるシーンが痛快な、さすがは園子温監督作品!
あの容赦なきやり過ぎ感も個人的には嫌いじゃないです!
しかし、そんなリアル鬼ごっこのシリーズより私がすきな山田悠介原作の映画がこちら!
『ライヴ』(2014年 監督:井口昇 出演:山田裕貴、大野いと 他)

【あらすじ】──主人公はフリーターの青年、田村直人。
彼の家に山田悠介の小説『ライヴ』が届いた。
さらに彼の携帯に届いた母親の監禁映像。
謎の男から「母親に殺人ウィルスを注射されたくなければ、小説『ライヴ』に隠されたヒントを解き、デスレースに参加しろ」という電話が。
レースに参加した、それぞれ大切な人を誘拐された者たち。
母親を助けるため、直人はレース参加する。──
監督はリアル鬼ごっこシリーズとは違うが、やはり原作者が同じせいか、似た雰囲気の作品になっています。
言ってしまえば、ものすご~ぐ人物たちを追い詰める死のゲームですね。
そして!ユニークなのが、原作小説にそのままそったストーリーではなく、その原作小説がレースを勝ち進むためのヒントを記した道具として登場するというシュールな設定です。

これって実質、小説そのものが原作になっていないということなのですが、そういうのも逆に原作を読んだ人たちからして見劣りしないことに一役かっているかもしれません。
さらに言えば私は小説はほとんど読まず、本作品の原作も読んだことがないながら、この映画は1つの作品として楽しめました。
まるで戦隊ものの悪者みたいな格好の鬼が襲ってくるのとは違い、ボウガンのような武器を持った女が妙にエロかったり、チェーンソーを腕に付けて暴れるヤツがいたりと、エンタメ要素としてはこちらのほうがカラフルな印象があります。
そして、シリアス要素も忘れていないところはリアル鬼ごっこと同じなのですが…。
つまりは大作映画を観るときの構えで観てはいけないのは当然ながら、サクッと楽しめる良い意味でB級よりな娯楽作です。
ヒロイン役の大野いとがナチュラルなかわいさがあっていいですね!
ところで先にも述べましたが、失礼ながら私は山田悠介の小説を読んだことがありません。
彼の作風はやはり死に追いやられるようなゲームという内容だったりでバッドエンドも多いそうですね。
映画からつかみとる限り、難解なミステリーや社会派な内容とは違うながら、独創的なストーリーでなかなかおもしろそうなので、食わず嫌いなく読んでみようか。
山田悠介とは別ですが、以前ブログに取り上げた『神様のパズル』は原作小説も読んでみましたが、こんなにも文学に疎い私が夢中になって読んでしまいました(→記事参照)。


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【追記】──後に原作小説も読みました。
思ってた通り、いや思ってたよりも原作と映画は違いますね!
やっぱり原作小説のある映画は、できるだけ原作も読んでおきたいところです。
というより、原作を知ってしまうと正直、映画のほうがショボく感じてしまいます。
映画のほうが作品としておもしろくないわけではないですが…。
とにかく、ここはどんな作品にしても文章の持つ力というものがありますね。
この山田悠介原作の『ライヴ』も小説のほうが1人ひとりの人物の背景や苦悩、苦痛や心情がリアルに伝わってきます。
以前の記事でも述べましたが、例えばあの『ジュラシック・パーク』だって、スピルバーグ監督によるスペクタクルなVFXを駆使した映像が映画史において強い存在感があります。
しかし、作品が持つテーマ性そのものをより深く楽しむには、マイケル・クライトンの原作を読んでみることを強くオススメします!
そればかりか!はっきり言って原作小説の『ジュラシック・パーク』のほうがある意味スリリングでハラハラします!
恐竜に殺される人数はこちらのほうが多いし、殺され方の生々しさが文章で恐ろしく伝わってきます。
小型恐竜が襲ってくる場面ともなればホラーとも言えます!
これをそのまま映像化すれば、とても子供といっしょには観られないかもしれません。
おっと、いきなり洋画のスペクタクル作品に話が脱線しましたが、邦画も洋画もやはり原作がある作品は、その原作のほうを先にでも後でもチェックしておきたいなということでまとめます。
だからやっぱりそうなんですよね…、ダン・ブラウンの小説も読んでおきたいし、その他、過去に観た映画を掘り起こせば、アレもコレもと思い浮かびそうです…。
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