☆それでも平成ゴジラVSシリーズが好き!⑥──『ゴジラvsメカゴジラ』★
- 2017/01/20
- 00:36
「ロボットは無人であるべき。人が乗ったら意味がないだろ」
『機動警察パトレイバー』や『攻殻機動隊』などで知られる押井守が言った言葉ですが、私も同感です。
人が乗るならロボットである必要ないですし、ましてや二足歩行のヒト型だと、移動手段としてはどう考えても効率が悪い。
(そうは言いながら押井守が監督として携わっていたパトレイバーだって人が乗るロボットですが…)
しかし、それを真っ向からやってくれている映画があります!
平成ゴジラVSシリーズについて語る記事の6回目は、そんな人が乗って操る、しかも二足歩行の"ヒト型"どころか!二足で立ち、ジェットで飛ぶ"怪獣型"のロボットが登場します!
『ゴジラvsメカゴジラ』(1993年 監督:大河原孝夫 特撮:川北紘一 出演:高嶋政宏、佐野量子、小高恵美、原田大二郎、川津祐介、中尾彬 他)


ゴジラvsメカゴジラ(平成5年度作品) 【60周年記念版】 [Blu-ray][→Amazon]
【あらすじ】──ゴジラへの対策のため、国連により設置されたG対策センターは、飛行型の対ゴジラ戦闘マシンとしてガルーダを開発したが、攻撃力の限界に達し、新たなマシンの開発を計画。
それは、海底に沈んだメカキングギドラから23世紀のテクノロジーを解析し、得られた技術を投じた兵器メカゴジラだった。
一方、国立生命科学研究所の古生物学者・大前裕史(川津祐介)の調査隊が、ベーリング海のアドノア島で翼竜の物と思われる卵を発見。
出現したラドンとゴジラの猛威を逃れ、ヘリで京都にある研究所に卵を持ち帰るが、孵化した卵からは翼竜とは全く違う恐竜の幼体が生まれる。
三枝未希(小高恵美)の超能力により、その恐竜がゴジラザウルスであることがわかり、ベビーゴジラと名付けられる。
卵を観察していた研究所の研究員・五条梓(佐野量子)はベビーゴジラを飼育し、母親のように接する。
そんな中、同族であるベビーゴジラを探しに、四日市に上陸したゴジラ。
対ゴジラ部隊Gフォースはメカゴジラに乗り込み出撃、両者が激突する。──
☆メカキングギドラのテクノロジーより誕生した"ゴジラ型"の兵器
あらすじでも述べたとおり、メカゴジラは前々作『ゴジラvsキングギドラ』のラストで海底に沈んだメカキングギドラを引き上げ、そこから得られた23世紀のテクノロジーを駆使しています。
歴代3種類のメカゴジラで、機体に人が直接乗り込んで操るのは本作のみです。
1974年の『ゴジラ対メカゴジラ』で登場した方は、本体の頭部に、おそらく最近の呼び方で言うA.l.なる物が搭載されているのでしょう。
そして地球を侵略しにきたブラックホール第3惑星人が遠隔操作しています。
1975年の『メカゴジラの逆襲』の改良型は、藍とも子が演じるサイボーグ少女・桂の頭脳によって、チタノザウルスと共に操っています。
(作り物ながら、ゴジラ映画史上初めての乳房を醸すシーンが有名ですね)
そしてミレニアムシリーズにおいて、2002年の『ゴジラ×メカゴジラ』と翌年の『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』に登場した3式機龍は、戦闘機「しらさぎ」からの遠隔操作です。
更に、海底から引き上げたゴジラの骨を使ったDNAコンピューターなるもので、これまたA.I.的な役割を果たしています。
この2者とも、ある意味、理にかなった方式で、どれも個人的には好きです。
しかし、それでも一番好きなのがやはりこの1993年の本作に登場する、人が乗り込むメカゴジラです。
なんてったって見た目が一番重量感あって、尚且つスマート感ある適度な丸みの輪郭!
出撃するときの音楽も相まって、迫力あります。
そしてボディ表面には、スーパーX2のファイヤーミラーの技術を流用した人工ダイヤモンドコーティングとあって、これは正に従来の人類の技術(←もちろん架空の)と23世紀の技術を投じた傑作というわけです!
ゴジラのように口から光線を放ちながら、腹部から放つプラズマグレネード。
あらゆる武器を一斉に放つ様は、歴代メカゴジラすべてに見られる特徴ですが、本作の重量感あるメカゴジラが、それをホバリングしながらやるところがまたイカツい!
★ベビーゴジラとの出逢いによる三枝未希の心の変化
先のメカキングギドラの話しもそうですが、後付けか否か、前々作のストーリーが伏線として働いている本作。
卵から孵った恐竜を見た三枝未希が、超能力でこれがゴジラの基となる恐竜ゴジラザウルスであると見抜くシーンがあります。
『ゴジラvsキングギドラ』で彼女は未来人と共に1944年のラゴス島へタイムワープし、ゴジラザウルスを目撃しています。
「このままでいた方が──幸せだったかもしれない」
米軍の攻撃で瀕死の傷を負ったゴジラザウルスを目の前に、憐れむ言葉を口にしていた彼女。
そんな前々作から2年後の本作『ゴジラvsメカゴジラ』では、このゴジラザウルスの幼体との出逢いによって、ゴジラに対する思いが変わります。
「戦うことだけでしか解決できないのか?」
そんな思いとは虚しく、Gフォース司令官・麻生孝昭(中尾彬)の命令により、メカゴジラに同乗して対G作戦に協力することになります。(っておいおい!戦闘の素人を乗せていいのかい!)
以前にも述べましたが、ゴジラを人類の敵として描きつつ、ただ一方的にゴジラを倒すだけの描写でもないのがこの平成VSシリーズです。
そして本作の三枝未希の視点によって、更にその概念が強まっていきます。
メカゴジラやGフォース隊員もカッコいいけど、それ以前の作品のときから私はやはり三枝未希の側に立って見てしまいますね。
ゴジラというのを、ちゃんと血のかよった生き物として見せています。
感情的な描写によって怪獣映画はダメになったとも言っている押井守。
あなたの作品も大好きだし、尊敬していますが、ここはどうかお許しください!押井さん!
☆冷徹なメカの登場に対比する母性的な女性の描写
三枝未希についてもそうですが、この作品において最もベビーゴジラと心をかよわすのが、国立生命科学研究所の研究員である五条梓です。
"ベビー"と愛称で呼び、ベビーゴジラも彼女を母親のように慕います。
ゴジラを誘き寄せるためにベビーゴジラを輸送する際にも、Gフォースの反対をおしきって共にコンテナに乗り込みます。
やはり世話係りをやることになって、こうしてなつかれたらたまったもんじゃないですよね。
危険を承知で守ろうとする女性の姿は、冷徹なボディをしたメカゴジラと対比的な描写に映っています。
いや、ゴジラと必死で戦うGフォース隊員たちの姿は熱いですし、彼らの正義感もわかるのですが…。
シリーズの中では、この作品はゴジラとそれに対峙するものに対する見方がやや複雑に描かれているように思えます。
敵怪獣となるものは登場せず、ゴジラと戦うのは人工のメカなのですが、まるでこちらが悪者に映るような位置になっています。
ショックアンカーというワイヤー兵器でゴジラが血を流すシーンなど、ゴジラがかわいそうに思えてきます。
"VSメカゴジラ"というタイトルで、やっぱりメカゴジラが敵怪獣になってますもんね…。
結果としてゴジラとベビーを守ろうとする三枝未希や五条梓の視点が強い作品となっています。
★作品の鍵となるもう1つの存在"ラドン"
翼竜プテラノドンが、島に投棄されていた使用済み核燃料の放射性物質により変異した怪獣ラドン。
ゴジラザウルスの卵を托卵されたまま眠りについていたため、ベビーゴジラを同族の兄弟だと思い込んでいます。
そのためベビーゴジラを守ろうとし、メカゴジラとの戦いで敗れるも、Gクラッシャーによる攻撃で倒れたゴジラにエネルギーを与えて復活させた後に消滅します。
同族の卵として守ろうとするゴジラと、同族だと思い込んで卵を守ろうとするラドンが、始めは対立していたが、最後は二者の力が合わさり、メカゴジラ打倒につないでいきます。
脇役ながら重要な鍵となる怪獣です。
余談ですが、ゴジラザウルスからのゴジラしかり、ドラットからのキングギドラしかり、プテラノドンからのラドンしかり──。
何かと放射性物質が原因でいろいろな生物が怪獣化してしまう世の中とは、どエラいものです!
このラドンは、ファイヤーラドンに変化してからは、口からウラニウム光線なるものを放つことができるのですが、よくわからずに観ていた劇場公開当時とは違って、今観たほうが恐ろしいものがあります。
ウラニウム=ウラン、つまりは原発で核燃料として使われている放射性物質ですから。
(とらえようによってはゴジラとほぼ同じ能力ではないですか!)
怪獣は別にして、使用済み核燃料の問題を随所に描写しているところなど、今に始まった問題じゃないということを実感します。
これ、90年代前期の映画ですからね。
昭和ゴジラではラドンというと、『三大怪獣 地球最大の決戦』でゴジラと対立しながらも、モスラによる仲裁でキングギドラとの戦いで協力します。
『怪獣大戦争』ではゴジラと一緒にX星まで連れていかれて、いったん置き去りにされたりと、何かと名コンビなイメージがあります。
平成ゴジラにおいても、ついにラドンを登場させたのが本作ですが、ゴジラとの関係はより深みのあるシリアスな描写です。
そして妙にカッコいいのがこちらの平成版ラドンですね。
さて、最後はラドンの話しに脱線していきましたが、メカゴジラも何かと魅力ある怪獣、いやロボットです。
昭和シリーズ、ミレニアムシリーズとも併せて見比べてみるとよいかもしれません。
それでは次回はまた名前に"ゴジラ"とつく、宇宙怪獣が登場する作品を取り上げます。


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『機動警察パトレイバー』や『攻殻機動隊』などで知られる押井守が言った言葉ですが、私も同感です。
人が乗るならロボットである必要ないですし、ましてや二足歩行のヒト型だと、移動手段としてはどう考えても効率が悪い。
(そうは言いながら押井守が監督として携わっていたパトレイバーだって人が乗るロボットですが…)
しかし、それを真っ向からやってくれている映画があります!
平成ゴジラVSシリーズについて語る記事の6回目は、そんな人が乗って操る、しかも二足歩行の"ヒト型"どころか!二足で立ち、ジェットで飛ぶ"怪獣型"のロボットが登場します!
『ゴジラvsメカゴジラ』(1993年 監督:大河原孝夫 特撮:川北紘一 出演:高嶋政宏、佐野量子、小高恵美、原田大二郎、川津祐介、中尾彬 他)

【あらすじ】──ゴジラへの対策のため、国連により設置されたG対策センターは、飛行型の対ゴジラ戦闘マシンとしてガルーダを開発したが、攻撃力の限界に達し、新たなマシンの開発を計画。
それは、海底に沈んだメカキングギドラから23世紀のテクノロジーを解析し、得られた技術を投じた兵器メカゴジラだった。
一方、国立生命科学研究所の古生物学者・大前裕史(川津祐介)の調査隊が、ベーリング海のアドノア島で翼竜の物と思われる卵を発見。
出現したラドンとゴジラの猛威を逃れ、ヘリで京都にある研究所に卵を持ち帰るが、孵化した卵からは翼竜とは全く違う恐竜の幼体が生まれる。
三枝未希(小高恵美)の超能力により、その恐竜がゴジラザウルスであることがわかり、ベビーゴジラと名付けられる。
卵を観察していた研究所の研究員・五条梓(佐野量子)はベビーゴジラを飼育し、母親のように接する。
そんな中、同族であるベビーゴジラを探しに、四日市に上陸したゴジラ。
対ゴジラ部隊Gフォースはメカゴジラに乗り込み出撃、両者が激突する。──
☆メカキングギドラのテクノロジーより誕生した"ゴジラ型"の兵器
あらすじでも述べたとおり、メカゴジラは前々作『ゴジラvsキングギドラ』のラストで海底に沈んだメカキングギドラを引き上げ、そこから得られた23世紀のテクノロジーを駆使しています。
歴代3種類のメカゴジラで、機体に人が直接乗り込んで操るのは本作のみです。
1974年の『ゴジラ対メカゴジラ』で登場した方は、本体の頭部に、おそらく最近の呼び方で言うA.l.なる物が搭載されているのでしょう。
そして地球を侵略しにきたブラックホール第3惑星人が遠隔操作しています。
1975年の『メカゴジラの逆襲』の改良型は、藍とも子が演じるサイボーグ少女・桂の頭脳によって、チタノザウルスと共に操っています。
(作り物ながら、ゴジラ映画史上初めての乳房を醸すシーンが有名ですね)
そしてミレニアムシリーズにおいて、2002年の『ゴジラ×メカゴジラ』と翌年の『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』に登場した3式機龍は、戦闘機「しらさぎ」からの遠隔操作です。
更に、海底から引き上げたゴジラの骨を使ったDNAコンピューターなるもので、これまたA.I.的な役割を果たしています。
この2者とも、ある意味、理にかなった方式で、どれも個人的には好きです。
しかし、それでも一番好きなのがやはりこの1993年の本作に登場する、人が乗り込むメカゴジラです。
なんてったって見た目が一番重量感あって、尚且つスマート感ある適度な丸みの輪郭!
出撃するときの音楽も相まって、迫力あります。
そしてボディ表面には、スーパーX2のファイヤーミラーの技術を流用した人工ダイヤモンドコーティングとあって、これは正に従来の人類の技術(←もちろん架空の)と23世紀の技術を投じた傑作というわけです!
ゴジラのように口から光線を放ちながら、腹部から放つプラズマグレネード。
あらゆる武器を一斉に放つ様は、歴代メカゴジラすべてに見られる特徴ですが、本作の重量感あるメカゴジラが、それをホバリングしながらやるところがまたイカツい!
★ベビーゴジラとの出逢いによる三枝未希の心の変化
先のメカキングギドラの話しもそうですが、後付けか否か、前々作のストーリーが伏線として働いている本作。
卵から孵った恐竜を見た三枝未希が、超能力でこれがゴジラの基となる恐竜ゴジラザウルスであると見抜くシーンがあります。
『ゴジラvsキングギドラ』で彼女は未来人と共に1944年のラゴス島へタイムワープし、ゴジラザウルスを目撃しています。
「このままでいた方が──幸せだったかもしれない」
米軍の攻撃で瀕死の傷を負ったゴジラザウルスを目の前に、憐れむ言葉を口にしていた彼女。
そんな前々作から2年後の本作『ゴジラvsメカゴジラ』では、このゴジラザウルスの幼体との出逢いによって、ゴジラに対する思いが変わります。
「戦うことだけでしか解決できないのか?」
そんな思いとは虚しく、Gフォース司令官・麻生孝昭(中尾彬)の命令により、メカゴジラに同乗して対G作戦に協力することになります。(っておいおい!戦闘の素人を乗せていいのかい!)
以前にも述べましたが、ゴジラを人類の敵として描きつつ、ただ一方的にゴジラを倒すだけの描写でもないのがこの平成VSシリーズです。
そして本作の三枝未希の視点によって、更にその概念が強まっていきます。
メカゴジラやGフォース隊員もカッコいいけど、それ以前の作品のときから私はやはり三枝未希の側に立って見てしまいますね。
ゴジラというのを、ちゃんと血のかよった生き物として見せています。
感情的な描写によって怪獣映画はダメになったとも言っている押井守。
あなたの作品も大好きだし、尊敬していますが、ここはどうかお許しください!押井さん!
☆冷徹なメカの登場に対比する母性的な女性の描写
三枝未希についてもそうですが、この作品において最もベビーゴジラと心をかよわすのが、国立生命科学研究所の研究員である五条梓です。
"ベビー"と愛称で呼び、ベビーゴジラも彼女を母親のように慕います。
ゴジラを誘き寄せるためにベビーゴジラを輸送する際にも、Gフォースの反対をおしきって共にコンテナに乗り込みます。
やはり世話係りをやることになって、こうしてなつかれたらたまったもんじゃないですよね。
危険を承知で守ろうとする女性の姿は、冷徹なボディをしたメカゴジラと対比的な描写に映っています。
いや、ゴジラと必死で戦うGフォース隊員たちの姿は熱いですし、彼らの正義感もわかるのですが…。
シリーズの中では、この作品はゴジラとそれに対峙するものに対する見方がやや複雑に描かれているように思えます。
敵怪獣となるものは登場せず、ゴジラと戦うのは人工のメカなのですが、まるでこちらが悪者に映るような位置になっています。
ショックアンカーというワイヤー兵器でゴジラが血を流すシーンなど、ゴジラがかわいそうに思えてきます。
"VSメカゴジラ"というタイトルで、やっぱりメカゴジラが敵怪獣になってますもんね…。
結果としてゴジラとベビーを守ろうとする三枝未希や五条梓の視点が強い作品となっています。
★作品の鍵となるもう1つの存在"ラドン"
翼竜プテラノドンが、島に投棄されていた使用済み核燃料の放射性物質により変異した怪獣ラドン。
ゴジラザウルスの卵を托卵されたまま眠りについていたため、ベビーゴジラを同族の兄弟だと思い込んでいます。
そのためベビーゴジラを守ろうとし、メカゴジラとの戦いで敗れるも、Gクラッシャーによる攻撃で倒れたゴジラにエネルギーを与えて復活させた後に消滅します。
同族の卵として守ろうとするゴジラと、同族だと思い込んで卵を守ろうとするラドンが、始めは対立していたが、最後は二者の力が合わさり、メカゴジラ打倒につないでいきます。
脇役ながら重要な鍵となる怪獣です。
余談ですが、ゴジラザウルスからのゴジラしかり、ドラットからのキングギドラしかり、プテラノドンからのラドンしかり──。
何かと放射性物質が原因でいろいろな生物が怪獣化してしまう世の中とは、どエラいものです!
このラドンは、ファイヤーラドンに変化してからは、口からウラニウム光線なるものを放つことができるのですが、よくわからずに観ていた劇場公開当時とは違って、今観たほうが恐ろしいものがあります。
ウラニウム=ウラン、つまりは原発で核燃料として使われている放射性物質ですから。
(とらえようによってはゴジラとほぼ同じ能力ではないですか!)
怪獣は別にして、使用済み核燃料の問題を随所に描写しているところなど、今に始まった問題じゃないということを実感します。
これ、90年代前期の映画ですからね。
昭和ゴジラではラドンというと、『三大怪獣 地球最大の決戦』でゴジラと対立しながらも、モスラによる仲裁でキングギドラとの戦いで協力します。
『怪獣大戦争』ではゴジラと一緒にX星まで連れていかれて、いったん置き去りにされたりと、何かと名コンビなイメージがあります。
平成ゴジラにおいても、ついにラドンを登場させたのが本作ですが、ゴジラとの関係はより深みのあるシリアスな描写です。
そして妙にカッコいいのがこちらの平成版ラドンですね。
さて、最後はラドンの話しに脱線していきましたが、メカゴジラも何かと魅力ある怪獣、いやロボットです。
昭和シリーズ、ミレニアムシリーズとも併せて見比べてみるとよいかもしれません。
それでは次回はまた名前に"ゴジラ"とつく、宇宙怪獣が登場する作品を取り上げます。





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