ホラー映画でもナニかとやっちゃうVSモノ! 『口裂け女vsカシマさん』
- 2017/02/18
- 23:34
メジャーな映画だけでなく、マイナーな映画もとりあげる本ブログ。
とりわけホラー映画に関しては!
というわけで、『貞子vs伽椰子』のDVDが置かれている棚に、狙ったように並べて置かれていたこの作品。
違う意味での怖いもの見たさに思わず手に取りました。
『口裂け女vsカシマさん』(2016年 監督:浅沼直也 出演:永尾まりや、根岸拓哉 他)


口裂け女 vs カシマさん [DVD][→Amazon]
【あらすじ】──ともに恋人どうしだった男女・八重子(永尾まりや)と省吾(根岸拓哉)
2人は別れることを決めていたが、それぞれの新しい恋人が、口の裂けた女と下半身のない女に殺される。
2体の女の化け物・口裂け女とカシマさんは更に八重子と省吾に襲いかかる。
2人の男女は夜の街を逃げまわることになる。──
実のところ、『ひきこさんvs口裂け女』なんて作品も過去には出ていて、ホラー映画におけるVSモノは決して新しい枠組みではないようです。
しかし、それらはたいていはB級のレッテルを貼られるでしょう。
では本作『口裂け女vsカシマさん』はどうだろうかというと、ジャケットのクオリティは意外と悪くないように思えます。
パッと見た限りでは『貞子vs伽椰子』に引けを取らないではありませんか!

(役者のインパクトに加えて2人の化け物の美人度でかなわないけれど…)
起用している役者も有名ではないにしても、そこまでマイナーでもない!
こういった作品にはあり得る配役です。
これは発想のB級感に反して案外イケる?!
と少しばかり期待しながら観てみると──、
うむ!なんとも!
微妙な答えしか出せません。
過剰に期待しすぎていた人からすれば、落胆が大きいでしょう。
しかし、私も含めホラー映画をよく観る人や、ホラーというジャンルがそもそもB級路線に走りやすいということをよく知っている人からすれば、思っているほど悪くないでしょう。
この何気ない都会の住宅街を舞台にしているところは日本のホラーとしては定番のシチュエーションながら、私は好きな設定です。
昼間のシーンにもかかわらず、やや暗めな色彩も──映像の見にくさこそあるものの──ホラー映画としての一定の"上質感"を保っていると言えます!
あまりにシンプルすぎるストーリーは目をつぶるとして、真に残念なのは、人物の感情表現の不自然さです。
ふつうこんな風になる?!ってな方向へ行ってしまうので、観る人によってはクセになるかもしれません。
流血ありでハッチャカメッチャカするのは私は見慣れているし、こういうので一周回って楽しませてくれる作品は確かにあります。
(例に出せば山田悠介の小説が原作の『パズル』の醜いラスト!)
にしても、主人公の精神が壊れるようなシーンはタイミングがおかしい!
役者の演技力よりも、演出した側の表現のぎこちなさが目立ちます。
ならば、真に良いところは?というと──、
それはもう2人が逃げ隠れするときのハラハラ感!
これにつきます!
この部分がシンプルながら、見応えあります。
貞子や伽椰子のような現代のメジャーなキャラクターとは違い、使われてるのはあまりにオールドスクールな2つの都市伝説キャラクターです。
しかし、いずれも黒くて長い髪の酷い顔をした女が2体も追いかけてくる様はやはりコワい!
ところでですが…。
お恥ずかしながらわたくし、カシマさんってよく知りません。
口裂け女と並んで昔からある都市伝説らしいのですが、初めて本作のタイトルを目にしたときに「誰それ?」ってなりました。
しかも調べてみると、その姿から背景から、いろんなふうに話しが伝えられているようで、口裂け女と違って一貫性がなくややこしいです。
その辺りはさておき、人物の不自然な感情表現やあのラストを除けば、ホラー映画の枠組みとしてはなかなかの良作になり得る作品です。


口裂け女 vs カシマさん [DVD][→Amazon]
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とりわけホラー映画に関しては!
というわけで、『貞子vs伽椰子』のDVDが置かれている棚に、狙ったように並べて置かれていたこの作品。
違う意味での怖いもの見たさに思わず手に取りました。
『口裂け女vsカシマさん』(2016年 監督:浅沼直也 出演:永尾まりや、根岸拓哉 他)

【あらすじ】──ともに恋人どうしだった男女・八重子(永尾まりや)と省吾(根岸拓哉)
2人は別れることを決めていたが、それぞれの新しい恋人が、口の裂けた女と下半身のない女に殺される。
2体の女の化け物・口裂け女とカシマさんは更に八重子と省吾に襲いかかる。
2人の男女は夜の街を逃げまわることになる。──
実のところ、『ひきこさんvs口裂け女』なんて作品も過去には出ていて、ホラー映画におけるVSモノは決して新しい枠組みではないようです。
しかし、それらはたいていはB級のレッテルを貼られるでしょう。
では本作『口裂け女vsカシマさん』はどうだろうかというと、ジャケットのクオリティは意外と悪くないように思えます。
パッと見た限りでは『貞子vs伽椰子』に引けを取らないではありませんか!

(役者のインパクトに加えて2人の化け物の美人度でかなわないけれど…)
起用している役者も有名ではないにしても、そこまでマイナーでもない!
こういった作品にはあり得る配役です。
これは発想のB級感に反して案外イケる?!
と少しばかり期待しながら観てみると──、
うむ!なんとも!
微妙な答えしか出せません。
過剰に期待しすぎていた人からすれば、落胆が大きいでしょう。
しかし、私も含めホラー映画をよく観る人や、ホラーというジャンルがそもそもB級路線に走りやすいということをよく知っている人からすれば、思っているほど悪くないでしょう。
この何気ない都会の住宅街を舞台にしているところは日本のホラーとしては定番のシチュエーションながら、私は好きな設定です。
昼間のシーンにもかかわらず、やや暗めな色彩も──映像の見にくさこそあるものの──ホラー映画としての一定の"上質感"を保っていると言えます!
あまりにシンプルすぎるストーリーは目をつぶるとして、真に残念なのは、人物の感情表現の不自然さです。
ふつうこんな風になる?!ってな方向へ行ってしまうので、観る人によってはクセになるかもしれません。
流血ありでハッチャカメッチャカするのは私は見慣れているし、こういうので一周回って楽しませてくれる作品は確かにあります。
(例に出せば山田悠介の小説が原作の『パズル』の醜いラスト!)
にしても、主人公の精神が壊れるようなシーンはタイミングがおかしい!
役者の演技力よりも、演出した側の表現のぎこちなさが目立ちます。
ならば、真に良いところは?というと──、
それはもう2人が逃げ隠れするときのハラハラ感!
これにつきます!
この部分がシンプルながら、見応えあります。
貞子や伽椰子のような現代のメジャーなキャラクターとは違い、使われてるのはあまりにオールドスクールな2つの都市伝説キャラクターです。
しかし、いずれも黒くて長い髪の酷い顔をした女が2体も追いかけてくる様はやはりコワい!
ところでですが…。
お恥ずかしながらわたくし、カシマさんってよく知りません。
口裂け女と並んで昔からある都市伝説らしいのですが、初めて本作のタイトルを目にしたときに「誰それ?」ってなりました。
しかも調べてみると、その姿から背景から、いろんなふうに話しが伝えられているようで、口裂け女と違って一貫性がなくややこしいです。
その辺りはさておき、人物の不自然な感情表現やあのラストを除けば、ホラー映画の枠組みとしてはなかなかの良作になり得る作品です。

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- テーマ:邦画
- ジャンル:映画
- カテゴリ:ホラー映画
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