ロバート・ワイズ監督の名作ホラー『たたり』をヤン・デ・ボン監督がリメイクした作品『ホーンティング』
- 2014/10/25
- 04:54

前回はエヴァネッセンスについて述べましたが、ゴス系ルックスの彼らはサウンドも重くてダークな曲が多いです。
そしてときにホラー映画を思わせるようなフレーズもありますが、そんな彼らの曲を聴いてると筆者はヤン・デ・ボン監督のホラー映画『ホーンティング』を思い出します。


──不眠症を抱える3人が睡眠障害の実験としてマロー教授によって集められ、屋敷で寝泊まりする。
しかし、教授は実は霊への恐怖を研究しており、本当の目的はその実験であった。──
都会から離れたその大きな屋敷。
変わった彫刻や絵画、巨大な暖炉や不思議な仕掛けのあるその屋敷で体験する3人の恐怖を描いた作品です。
この作品は不評だったようで、最低な映画に贈られる賞、ゴールデンラズベリー賞を受賞しているようです。
ロバート・ワイズ監督の『たたり』のリメイク版として製作されたわけで、こちらのオリジナルは名作として語られていますね。
そう言われると、オリジナルはまだ観たことないので是非とも観てみたい!
1963年と、かなり古い作品なので筆者はそら知らないはずです。
対するヤン・デ・ボン監督の『ホーンティング』はというと、CGを使って幽霊をバンバン出した表現や脚本が低い評価だったようです。
とは言ってもそんなにヒドい作品だったかな?と疑問に感じながら、今度はゴールデンラズベリー賞について調べてみました。
すると、その賞は必ずしも全てが悪い作品ではなく、例えばマニアックで一般受けしない作品、演技は悪くないが最低な役柄を演じた俳優などに贈られることもあるそうです。
となると、『ホーンティング』は正にその類いになるかと感じます。
いや、そう信じたい…。
映像技術やらその辺は別にして、筆者はまずこの映画の舞台となっている世界が大好きです!
他のホラー映画にはない雰囲気があって、怖さ目的ではなくその世界がとにかく好きです。
特に劇中に出てくるこの少し悪趣味ともとれる屋敷なんか、はっきり言って住んでみたいと思うくらい、見ていて楽しい。
こんな考え方からして、やはり自分はマニアックな趣向をしていて、この作品を高く評価してしまっているのか。
キャストもリーアム・ニーソンにキャサリン・ゼタ・ジョーンズ、オーウェン・ウィルソンという顔ぶれが悪くない!
(余談ですが興業的には成功している作品だそうです…。)
ところで怖さは期待してはいけません。
ホラー映画ならそこを期待したいし、そこで評価したいところなんですけど…。
これはホントに個人的に思っていることなんですが──、ホラーで特に西洋人の描くホラーはもう、必ずしも怖さを求めなくても話が面白いと感じれば良いかと。
もちろん期待に反して大当たりなコワさの洋画ホラーもありますが、日本のホラー映画にあるような恐怖──
──つまりは英単語では厳密にイコールな表現が見つからないコワさ、おどろおどろしさというべきか、そういうのとは感覚が違いますよね?
で、この作品はそれこそ先にも述べたように、とにかく舞台となっている世界が良いと思っていて、筆者はそこで評価しています。
逆に今、ホラー映画に限らずこういう雰囲気の映画って見なくなりました。
その雰囲気を懐かしむ目的でまた無性に観たくなる作品です。

- 関連記事
-
- 2つのアメリカ産ホラー映画紹介 ガンズのスラッシュがプロデュース&サム・ライミきた!
- きつい!汚い!危険!なイギリス映画 名付けて3Kホラー『0:34 レイジ34フン 』(ちょいネタバレあり)
- 『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』&『アウェイクニング』 ★ダークで美しい!謎解きありのゴシックホラーたち☆
- 『スパイダーマン』のサム・ライミ作品! 『死霊のはらわた』と『スペル』
- ロバート・ワイズ監督の名作ホラー『たたり』をヤン・デ・ボン監督がリメイクした作品『ホーンティング』
- テーマ:映画レビュー
- ジャンル:映画
- カテゴリ:ホラー映画
- CM:0
- TB:0